重複する線の整理・消去
18-Mar-2022
JWCADの[データ整理]コマンドには、
「同一線色・同一線種の線」「同一線色・同一線種の円」「同一文字種で同一文字列の文字」など、同一レイヤの同一データを1つのデータにする[重複 整理]、
[重複 整理]にプラスして、直線上で連続する線を連結し1つの線として整理してくれる[連結 整理]、
その他、[線ソート][線ソート(色別)][色順整理][文字角度整理]があり、重複線の整理、描画順の並び替え、文字列の角度の統一などを行ってくれるコマンドです。
今回は、[重複 整理]と[連結 整理]をご紹介させていただきます。
[重複 整理]
例えば上図のような長方形を連続してコピペした場合、
1つ目の長方形の右辺と2つ目の長方形の左辺、
2つ目の長方形の右辺と3つ目の長方形の左辺、
3つ目の長方形の右辺と4つ目の長方形の左辺が重複してしまいます。
上図の重複している線を消去してみますと、
当然、1回では消去できません。
まずは、整理したい重複する線などが存在する範囲を選択します。
① ツールバー[範囲]をクリック
② 選択したい範囲の「始点」を左クリック
③ 選択したい範囲の「終点」を左右どちらかでクリック
範囲が選択できましたら、ツールバー[整理](下図①)をクリックします。
コントロールバーに
[重複 整理]
[連結 整理]
[線ソート]
[線ソート(色別)]
[色順整理]
[文字角度整理]
のボタンが表示されます。
ここでは[重複 整理](上図②)をクリックします。
重複整理が完了し、整理(消去)されたデータ数(上図赤矢印)「-3」が表示されます。
3本の重複する線が整理(消去)されました。
[連結 整理]
上の長方形を、連続コピペし、4つの長方形をさらに下方へコピペします。
この場合、縦12本、横12本、合わせて24本の線が重複してしまいます。
これを先ほどの[重複 整理]してみますと、
24本の重複する線が整理(消去)されました。
数本消して確認してみますと、
重複していた線が消去されているのが確認できるとともに、複数の長方形の集合体の重複する線だけが消去されたことがわかります。(あたりまえですが・・・・・)
これを、[重複 整理]ではなく、[連結 整理]でやってみますと、
消去された線の数は54本となっています。
これは[重複 整理]にプラスして、直線上で連続する線を連結し1つの線として整理してくれており、消去された線は
長方形16個 → 64本
整理される際に連結され、残った線の数 → 10本
で、64-10=54本
連結整理されていることを確認するために、各線を消去してみます。
以上、重複する線の整理・消去方法でした。