寸法の作図 ② 角度や円にまつわる寸法の作図
16-Jan-2021
図面において「寸法」はとても重要な要素です。「寸法」が正確に読み手に伝わらなければ、製作や施工に重大な支障を及ぼしかねません。
JWCADでの角度や円にまつわる寸法の作図についてについてご紹介いたします。
今回使用する[寸法]コマンドは、下記の①・②いずれかで実行できます。
① メニューバー[作図]→[寸法]をクリック
② ツールバー[作図]をクリック
角度寸法の作図
①[寸法]コマンドを実行し、②コントロールバー[角度]ボタンをクリックします。③原点となる位置をマウス右ボタンでクリックします。
つづけて、寸法引出線①と寸法線②を表示する位置をクリックします。
角度を表示したい2線の端点をクリックします。
寸法は、マウス左ボタンでクリックしても、交点や端点も読み取りしてくれます。
また、2線の端点をクリックする場合は、表示したい角度に対して、左回り(下図の場合①→②)でクリックしてください。
上図では、角度単位は「°」で表示されていますが、「度分秒」でも表示できます。
コントロールバー[設定]ボタンをクリックし、「寸法設定」ダイアログボックスの「角度単位」で角度単位を選択できます。
半径・直径寸法の作図
半径寸法を作図する場合、①[寸法]コマンドを実行し、②コントロールバー[半径]ボタンをクリックします。③対象の円上をクリックします。
直径寸法を作図する場合、①[寸法]コマンドを実行し、②コントロールバー[直径]ボタンをクリックします。③対象の円上をクリックします。
コントロールバー[設定]で、「R」や「Φ」の記号の位置や有無を選択できますので、必要に応じて変更してください。
円周寸法の作図
円周寸法を作図する場合、①[寸法]コマンドを実行し、②コントロールバー[円周]ボタンをクリックします。③対象の円上をクリックします。
つづけて、寸法引出線①と寸法線②を表示する位置をクリックします。
円弧の端点をクリックします。
寸法は、マウス左ボタンでクリックしても、交点や端点も読み取りしてくれます。
また、円弧の端点をクリックする場合は、寸法表示したい円弧に対して、左回り(下図の場合①→②)でクリックしてください。
寸法値の同時作図
簡単な図で形状と寸法を伝えたい場合、線の作図と寸法の作図を同時に行えます。
メニューバー[作図]→[線]
もしくは、ツールバー[/](線)をクリックし、ツールバーの「寸法値」にチェックを入れます。
ツールバーの「寸法値」にチェックが入りましたら、そのまま線を作図してください。
寸法値の同時作図ができました。
①[線]コマンドを選択し、②ツールバー[寸法値]の横の[<]にチェックを入れて、③線の端点をクリックすると、矢印を表示させることができます。
上記を併用すれば、簡単な寸法線の作図も可能です。
寸法値の一括作図
寸法値の一括作図も可能です。
①[寸法]コマンドを実行し、②寸法引出線の位置、③寸法線の位置をクリックして、指示します。
コントロールバー[一括処理]ボタンをクリックします。
寸法を一括作図したい対象範囲の端線①をクリック、つづけて反対側の端線②をクリックします。
ここでは、どちらかの線をマウス右ボタンでクリックしてください。両方を左ボタンでクリックすると選択した範囲の全ての線(下図での白線も)が対象となります。どちらかを右ボタンでクリックすると、右クリックした線種のみが対象として選択されます。
選択範囲内の、寸法一括作図したい対象線の色が変わりますので、よろしければ[実行]ボタンをクリックしてください。
寸法が一括作図されました。
本日のBGM