環境設定ファイルに設定を保存する
15-Feb-2021
環境設定ファイルに設定を保存する
環境設定ファイルとは、拡張子が 「.JWF」 のファイルで、「JW_WIN.EXE」があるフォルダー内に「Jw_win.Jwf」がある場合、起動時に自動的に読込まれます。
各設定の内容が記録されているファイルで、現在の設定を環境設定ファイルとして保存しておき、新しくインストールしたJw_cadへ設定を移行したり、何らかの理由で設定が変更された場合でも、このファイルを読み込むことで設定を復元することができます。
現在の環境設定ファイルの書き出し
メニューバー[設定]→[環境設定ファイル]→[書き出し]の順でクリックする。
「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されますので、任意の場所(他のPCに設定をコピーする場合には、リムーバブルディスクやクラウド上)に、任意の名前を付けて保存してください。
新しい環境で上記の環境設定ファイルを読み込みたい場合
書き出した「環境設定ファイル」を読み込みたい場合は、メニューバー[設定]→[環境設定ファイル]→[読込み]の順でクリックする。
「開く」ダイアログボックスが表示されますので、読込みたい「環境設定ファイル」が保存されている場所を開き、該当ファイルを選択し、「開く」をクリックします。
画面上何の変化も起きませんが、これで「環境設定ファイル」が読み込まれました。
環境設定ファイルでレイヤ名、レイヤグループ名を設定する
「[JWCAD]基本操作 レイヤグループとレイヤの取扱い」でも触れたとおり、JWCADのレイヤ数は最大で、16レイヤ×16レイヤグループ、256のレイヤがあります。
レイヤをたくさん使用し、レイヤ名、レイヤグループ名を設定したい場合、「環境設定ファイル」を読込み、「環境設定ファイル」上で設定したほうが効率的です。
まずは、上述のやり方で、「環境設定ファイル」を書き出します。
メニューバー[設定]→[環境設定ファイル]→[書き出し]の順でクリックします。
「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されますので、任意の場所に、任意の名前を付けて保存してください。保存したデータの拡張子は自動的に「.jwf」が付加されます。
次に、メニューバー[設定]→[環境設定ファイル]→[編集・作成]の順でクリックします。
「編集または作成する環境設定ファイル名を指定してください。」ダイアログボックスが表示されますので、上で作成した jwf ファイルを選択して「OK」をクリックしてください。
テキストエディタが起動し、選択した「環境設定ファイル」が開きます。
下にスクロールしていくと、レイヤグループ名、レイヤ名の設定箇所が出てきます。(下図赤囲い箇所参照)
入力方法は、
LAYNAM_0=レイヤグループ名,(0)レイヤ名,(1)レイヤ名,・・・・
LAYNAM_0 の「0」はレイヤグループ番号
「=」以降は、左端から「レイヤグループ名」「,」(カンマ)「⓪レイヤ名」「,」「①レイヤ名」「,」・・・「,」「Ⓕレイヤ名」と順に記入していきます。
例えば「②レイヤ」を飛ばしたい場合は、「①レイヤ名,,③レイヤ名」といった感じで、「,」で区画することで、レイヤ順を認識してくれます。
上図テキストエディタでは、レイヤグループ「0」に
レイヤグループ名:レイヤグループ名
⓪レイヤ名:(0)レイヤ名
①レイヤ名:(1)レイヤ名
②レイヤ名:(2)レイヤ名
・
・
・
Ⓕレイヤ名:(F)レイヤ名
と入力しています。
テキストエディタを「上書き保存」して終了し、この「環境設定ファイル」を、メニューバー[設定]→[環境設定ファイル]→[読込み]の順でクリックして読込みます。
レイヤバーのレイヤ番号をマウス右ボタンでダブルクリックし、「レイヤ一覧」を表示させると、各レイヤに名前が設定されているのが分かります。
レイヤグループ一覧
[0]レイヤグループに名前が設定されています。
環境設定ファイルでレイヤごとに線色・線種の設定を行う
「中心線」・「柱」・「壁」・「建具」といったレイヤ分けでなく、「線色・線種」別でレイヤを分けたい場合もあるかと思います。
「環境設定ファイル」で編集すれば、レイヤごとに書込み線色や線種の指定ができます。
メニューバー[設定]→[環境設定ファイル]→[編集・作成]をクリックし、前項「環境設定ファイルでレイヤ名、レイヤグループ名を設定する」で作成した「環境設定ファイル」を選択します。
テキストエディタが起動して、選択した「環境設定ファイル」が開きます。
下にスクロールしていくと、レイヤごとの線色を設定できる「LAYCOL_(レイヤ番号)」、レイヤごとの線種を設定できる「LAYTYP_(レイヤ番号)」があります。
レイヤごとの線色の設定
LAYCOL_0=0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
LAYCOL_0 の「0」はレイヤグループ番号
「=」以降は、左端から「⓪レイヤの線番号」「①レイヤの線番号」「②レイヤの線番号」・・・「Ⓕレイヤの線番号」と順に記入していきます。
ここでは「,」(カンマ)での区分けではなく、上に表示されているレイヤ番号「(0)(1)(2)・・・(d)(e)(f)」の列に合わせて線色番号を指定していきます。
線色番号は、ツールバー「線属性」をクリックしたときに表示される「線属性」ダイアログボックスの線色の並び順となります。
線色1 → 1
線色2 → 2
線色3 → 3
線色4 → 4
線色5 → 5
線色6 → 6
線色7 → 7
線色8 → 8
補助線 → 9
レイヤグループごとに線色番号を指定できたら、テキストエディタを「上書き保存」して終了し、この「環境設定ファイル」を、メニューバー[設定]→[環境設定ファイル]→[読込み]の順でクリックして読込みます。
レイヤごとの線色の設定
LAYTYP_0=0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
LAYTYP_0 の「0」はレイヤグループ番号
「=」以降は、左端から「⓪レイヤの線種番号」「①レイヤの線種番号」「②レイヤの線種番号」・・・「Ⓕレイヤの線種番号」と順に記入していきます。
ここでは「,」(カンマ)での区分けではなく、上に表示されているレイヤ番号「(0)(1)(2)・・・(d)(e)(f)」の列に合わせて線種番号を指定していきます。
線種番号は、ツールバー「線属性」をクリックしたときに表示される「線属性」ダイアログボックスの線種の並び順となります。
実 線 → 1
点 線1 → 2
点 線2 → 3
点 線3 → 4
一点鎖1 → 5
一点鎖2 → 6
二点鎖1 → 7
二点鎖2 → 8
補助線種 → 9
レイヤグループごとに線種番号を指定できたら、テキストエディタを「上書き保存」して終了し、この「環境設定ファイル」を、メニューバー[設定]→[環境設定ファイル]→[読込み]の順でクリックして読込みます。