透明マスクの使い方
14-Nov-2020
透明マスクの使い方をいくつかご紹介いたします。
マスクとは元のアートワークを編集することなく、任意の形状にクリップする機能です。パスの形状だけでなく、文字、またはそれらのオブジェクトを含むグループまたはレイヤーで構成することができます。クリッピングマスクについては以前に取り上げました。今回は白黒の階調で透明度を指定し、透過するマスクができる透明マスクの使い方をご紹介します。
クリッピングマスクについては、下をご参照ください。
Illustratorの画面構成については、こちらをご確認ください。
透明マスクの使い方
まずはこちらの画像データに楕円を重ねます。
楕円を選択し、塗り色を白黒のグラデーションに変更します。
コントロールパネルに表示されている、「グラデーションの種類」や、「グラデーションを編集」から、お好みに合わせてグラデーションをいじってください。
できましたら、ツールパネル「選択ツール」で、画像データと楕円の両方を選択してください。
メニューバー「ウインドウ」を選択し、「透明」をクリック
「透明」パネルが表示されますので、「マスク作成」をクリック。
グラデーションで黒色がかっている順に透過されました。
文字でも可能です。まずは文字を入力し、塗り色をグラデーションにしてみます。
画像データ上の任意の場所に、文字を入力します。
文字を選択した状態で、メニューバー「ウインドウ」を選択し、「アピアランス」をクリック。
アピアランスパネルが開きますので、「新規塗りを追加」をクリック。
アピアランスパネルの表示が変わるので、塗り:▮の▮(スウォッチパネル)をクリック
スウォッチパネルが開きますので、白黒のグラデーションをクリック
ツールパネルの「塗り」をクリックすると、グラデーションパネルが表示されます。
グラデーションパネルで、角度や位置を調整してください。
できましたら、画像データと文字の両方を選択し、先ほど同様、メニューバー「ウインドウ」を選択し、「透明」をクリックし、「透明」パネルが表示されますので、「マスク作成」をクリック。
グラデーションの白黒を入れ替えると、
透明マスクの遊び方
透明マスクを利用すると
こういった、文字の装飾が可能です。
まず、文字を入れます。
コントロールパネル「ブラシの定義」①をクリック>「ブラシライブラリメニュー」②をクリック>「アート」「アートスクロールペン」をクリック
「アート スクロールペン」パネルが開くので、任意のブラシを選択します。ここでは「スクロールペン3」を選択しています。
コントロールパネルの「線幅」や、線の向きなどをお好みに調整します。
文字と線、両方を選択ツールで選択します。
メニューバー「ウインドウ」を選択し、「透明」をクリックし、「透明」パネルで[マスク作成]をクリック。
☑クリップのチェックを解除します。
いろんな文字(文字に限りませんが)とブラシパターンで色々お試しできると思います。
機会がございましたらお試しください。