「クリッピングマスク」とは、任意の形状でアートワークをマスクする機能で、マスクした形状の内側にある部分のみが見えるようにすることで、アートワークをマスクの形状にクリップします。パスの形状だけでなく、文字、またはそれらのオブジェクトを含むグループまたはレイヤーで構成することができます。

なお、操作方法は全て「Windows」での手順となります。

 






 



 

 




 

 

写真を配置して「クリッピングマスク」する

まず、Illustratorの画面構成などについては「[Illustrator]Illustratorの画面構成」をご参照ください。

[Illustrator]Illustratorの画面構成

 

1.写真の配置

メニュー[ファイル][配置]をクリックし、表示されるダイアログからクリッピングしたい写真を選択し、[配置]をクリック。

ファイル→配置
[ファイル]→[配置]

 

写真選択→配置
写真選択を選択し、[配置]をクリック

 

写真が配置された
写真が配置された

 

 

2.配置した写真のサイズ調整

少し写真サイズが大きいので、サイズ調整を行います。

オブジェクトが目的のサイズになるまで、バウンディングボックスのハンドルをドラッグします。オブジェクトは、バウンディングボックスの対角線上のハンドルを基準として拡大または縮小されます。
サイズ変更
サイズ変更
バウンディングボックスの対角線上のハンドルを[Shift]キーを押しながら移動させると写真の縦横比が保たれたまま拡大または縮小されます

 

 

3.図形でクリッピングマスクを適用する

配置された写真の上に[長方形ツール」を使って長方形を配置する。

配置された写真の上に図形を配置
配置された写真の上に図形を配置

 

[選択]ツールを使って、写真と長方形を両方とも選択する。

選択ツールで写真と図形を選択する
選択ツールで写真と図形を選択する

 

上の状態で、メニューバー[オブジェクト]>[クリッピングマスク]>[作成]をクリックする。

 

 

オブジェクトークリッピングマスクー作成

切抜き完了

クリッピング完了

 

 



 

 

4.文字でクリッピングマスクを適用する

ツールパネル[文字ツール]をクリック

文字ツールをクリック

 

[コントロールパネル]もしくは[パネル]「文字ツール」で任意のフォントを選択する。今回は「ARゴシック体S」を選択。

フォント選択

 

適当な箇所に左クリック

デフォルトで表示される文字列(ここでは「山路を登りながら」)が白文字で表示されている(文字が選択された状態)ので、キーボードの[BackSpace]を押し、文字列を一度消去し、任意の文字列を記入する。ここでは「秋の空」と記入します。

文字が表示される

 

入力文字の変更

 

ツールパネル「選択ツール」を選択し、記入した文字を選択し、バウンディングボックス[コントロールパネル]もしくは[パネル]「文字ツール」で文字の大きさ、位置を整える。

文字整形

 

[選択]ツールを使って、写真と文字を両方とも選択し、メニューバー[オブジェクト]>[クリッピングマスク]>[作成]をクリックする。

オブジェクトークリッピングマスクー作成

 

クリッピング完了

クリッピング完了

 

 



 

 

5.PNGで書き出す

メニューバー[ファイル]>「書き出し」>「書き出し形式」

書き出し

 

ダイアログボックスが表示されますので、任意の場所に、ファイル名を記入し、ファイルの種類に PNG を選択。

保存

 

「書き出し」をクリック

書き出し

 

「PNGオプション」ダイアログボックスが表示されるので、「背景色」「透明」にし、「OK」をクリック

背景を透明

 

 

AKINOSORA
AKINOSORA

 

背景が透明なPNG画像として保存されました。

何か使い道がありましたらお試しください。

 

6.「山路を登りながら」を非表示にする

ツールパネル[文字ツール]を選択してアートボードをクリックすると出てくる「山路を登りながら」。筆者は別に気にならないのですが、あまり良く思わない人も少なからずおられるようですので、「山路を登りながら」を非表示にする設定をご案内させていただきます。

メニューバー[設定]>[環境設定]>「テキスト」

設定-環境設定-テキスト

 

「環境設定」のダイアログボックスが表示されますので、「新規テキストオブジェクトにサンプルテキストを割り付け」のチェックボックスのチェックを外してください

新規テキストオブジェクトにサンプルテキストを割り付け

 

これで「山路を登りながら」は表示されなくなります

が、サンプルテキストがなくなった場合

わかりずらい

 

背景色や、文字の大きさなどの要因によっては、上図のように、どこに「文字ツール」を置いたか分からなくなり、文字を入力していない空のテキストオブジェクトが発生することも無きにしも非ず。どちらが良いかは皆様のご判断で。

 

 

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