埋め込み文字でファイル名や印刷日時を図面に印刷する
28-Jan-2021
JWCADには「埋め込み文字」機能があり、ファイル名や印刷日時、縮尺など、特殊な文字列で入力しておくことで、図面印刷時にそのファイルに応じて変換して印刷してくれます。
例えば、図面下に表題欄を設けている場合、縮尺欄に「S=%SP」と入力しておくと、印刷時に「書込みレイヤグループ」の縮尺に変換され「S=1/100」という風に印刷されます。
「基本設定」の確認・変更
まず初めに、「埋め込み文字」が作図中にも作図ウインドウで確認できるように、「基本設定」の確認・変更を行います。
メニューバー[設定]→「基本設定」をクリックする。
「基本設定」ダイアログボックスが表示されるので、[一般(2)]タブをクリックし、「プリンタ出力時の埋め込み文字(ファイル名・出力日時)を画面にも変換表示する。」にチェックを入れて、「OK」をクリックします。あらかじめチェックが入っている場合は、確認だけで大丈夫です。
↑にチェックが入っていなくても、入力方法が間違っていなければ印刷時に「埋め込み文字」は反映されます。
が、確認しながら入力できた方が後戻り無く作業できますので、ここでは「プリンタ出力時の埋め込み文字(ファイル名・出力日時)を画面にも変換表示する。」にチェックを入れておくことを推奨いたします。
「埋め込み文字」の記入
「埋め込み文字」の1文字目には変更可能なものがあります。
例えば表示される数値が1桁の場合、
1文字目に「_」もしくは「&」を付けると、数値の前に半角スペース、
「=」もしくは「%」を付けると、数値の前に「0」、
「$」を付けると数値の後ろに半角スペース
が追加されます。
現在の日時の「月」は、上に挙げている1文字目のいずれかに「m」を付け足します。
「_m」の場合
「=m」の場合
「$m」の場合
埋め込み文字の主な種類
ファイル名
&F | ファイル名(フルパス) |
&f | ファイル名(拡張子なし) |
%f | ファイル名(拡張子付き) |
%SS | 縮尺 |
%SP | 実際に印刷される縮尺 |
保存日時
表示される数値が1桁の場合、1文字目に「_」もしくは「&」を付けると、数値の前に半角スペース、「=」もしくは「%」を付けると、数値の前に「0」が付きます。
=F | ファイルの保存日時 EX) 2021/01/28 11:46:41 |
=f | ファイルの保存日時 EX) 2021/01/28 |
=Y | ファイルの保存年(和暦) EX) 33 ※現時点、「平成」の年数 |
=y | ファイルの保存年(西暦下2桁) EX) 21 |
=m | ファイルの保存月 EX) 01 |
=ma | ファイルの保存月(JAN~DEC) EX) JAN |
=d | ファイルの保存日 EX) 28 |
=n | ファイルの保存 AM・PM EX) PM |
=N | ファイルの保存 午”前”・午”後” EX) 後 |
=h | ファイルの保存時(12時間) EX) 03 |
=H | ファイルの保存時(24時間) EX) 15 |
=M | ファイルの保存分 EX) 36 |
=S | ファイルの保存秒 EX) 15 |
=w | ファイルの保存曜日(日~土) EX) 木 |
=wa | ファイルの保存曜日(SUN~SAT) EX) THU |
現在日時
「$」の代わりに「&」を使用すると、数値が1桁の場合数値の前に半角スペース、「$」の代わりに「%」を使用すると、数値が1桁の場合数値の前に「0」が付きます。
$j | 現在の日時(西暦) EX) 2021/ 1/28 |
$J | 現在の日時(和暦) EX) 令和3年 1月28日 |
$Y | 現在の年(和暦) EX) 33 ※現時点、「平成」の年数 |
$y | 現在の年(西暦下2桁) EX) 21 |
$m | 現在の月 EX) 1 |
$d | 現在の日 EX) 28 |
$n | 現在の AM・PM EX) PM |
$N | 現在の 午”前”・午”後” EX) 後 |
$h | 現在の時(12時間) EX) 3 |
$H | 現在の時(24時間) EX) 15 |
$M | 現在の分 EX) 36 |
$S | 現在の秒 EX) 15 |
$w | 現在の曜日(日~土) EX) 木 |
$wa | 現在の曜日(SUN~SAT) EX) THU |
埋め込み文字の使い方
基本的に、「埋め込み文字」はそれぞれ単独の文字列として使用します。
ファイルの保存日時を、数種類の「埋め込み文字」を入力して「2021年 1月28日」と表記したい場合
ツールバー[文字]をクリックし、「文字入力」に「20%y年%m月%d日」と入力します。
基本的に、「埋め込み文字」はそれぞれ単独の文字列として使用するものですので、「20%y年%m月%d日」が一つの文字列となっている状態では、「埋め込み文字」は反映されません。
そこで、埋め込み文字「%y」「%m」「%d」が一つの文字列となるように切断します。
ツールバー[文字]が選択されている状態で、コントロールバー「連」ボタンをクリックします。
ステータスバーに「文字を指示してください。連結(L) 移動(LL) 文字の切断位置指示(R)」と表示されますので、
「20|%y|年|%m|月|%d|日」
上の「|」部分をマウスの右ボタンでクリックします。
「%y」「%m」「%d」がそれぞれ一つの文字列となり、「埋め込み文字」が反映されました。
縮尺も、
また、機会がございましたらお試しください。