表を作成する際に一行ごとに色をつけて見やすくする
25-Jan-2021
エクセルで大きな表を作成する際に、一行おきに色をつけて見やすくされておられる方がおられます。大きな表だと、罫線だけでは見ずらいことも多々ありますので、そうした配慮はとてもありがたいです。
今回は、効率よく一行おきに色をつける方法をご紹介いたします。
テーブルとして書式設定して一行おきに色をつける
大きな表を作成して、手っ取り早く一行おきに色をつけたいなら、表のテーブル化です。表をテーブル化すると自動的に書式が設定されます。また、標準で用意されているさまざまな書式の中から好みのテーブルスタイルを選択することもできます。
一行おきに色をつけたい表が開かれた状態で、[データ]タブ→「データの取得と変換」グループ→「テーブルまたは範囲から」をクリックします。
「テーブルの作成」ダイアログボックスが表示されます。表のすべてが選択範囲として指定されていることを確認して、「OK」をクリックしてください。
「Power Query エディター」が開きますが、ここでは「閉じる」ボタンをクリックして閉じてください。
また、閉じる際に「変更を保持しますか?」と聞かれますが、[破棄]をクリックしてください。
表がテーブル化され、自動的に書式が設定されました。
テーブル化された表上の任意の場所をクリックすると、[テーブルデザイン]タブが表示されます。
[テーブルデザイン]タブをクリックすると、[テーブルデザイン]のリボンが開かれます。
「テーブル スタイルのオプション」グループでは、「フィルターボタン」の有・無、「見出し行」の有・無などが選択できます。
「テーブル スタイル」グループでは、テーブルのカラーバリエーションなどが選択できます。上図の赤矢印をクリックすると、より多くのバリエーションが表示されます。お好みに合わせて選択してください。
またピンク囲い部分をクリックすると、新しいテーブルスタイルも作成可能ですので、お試しください。
条件付き書式を使って一行おきに色をつける
条件付き書式で、一行おきに色を付けます。ここでは「MOD関数」、割り算をした時の余りを求める関数で、奇数行、偶数行を条件として設定し、色をつけます。
一行おきに色を付けたい範囲を選択します。
[ホーム]タブ → 「スタイル」グループ → 「条件付き書式」→ 「新しいルール」をクリック
「新しい書式ルール」ダイアログボックスが表示されますので、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックしてください。
「次の数式を満たす場合に値を書式設定」の入力ボックスが表示されますので、「=MOD(ROW(),2)=0」と入力します。___①
MOD関数 =MOD(数値,除数)
ROW() は、行。除数を「2」。
つまり、選択範囲内の2で割った答えが「0」の行(偶数行)を指定しています。
「書式」をクリックします。 ___②
「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されますので、「塗りつぶし」タブをクリックします。 ___③
任意の背景色を選択します。 ___④
プレビューに④で選択した背景色が反映されます。よければ「OK」をクリックしてください。 ___⑤
一行おきに色が付けられました。
奇数行を着色したい場合は、①の「次の数式を満たす場合に値を書式設定」の入力ボックスに、「=MOD(ROW(),2)=1」と入力してください。
オートフィルを使って一行おきに色をつける
オートフィルを使った一行おきの色付け方法をご紹介します。
まず、色を付けたい行(ここでは、偶数行に色を付けていきます。)の色を付けたい範囲に、付けたい色を付けます。
① 色を付けたい範囲を選択
②[ホーム]タブ → 「フォント」グループ → 「塗りつぶしの色」で色を選択
色を付けれたら、上下どちらかの行とともに、選択します。
選択した範囲の右下■にマウスカーソルを近づけるとカーソル表示が「+」に変わります。「+」表示になりましたら、最下までドラッグしてください。
全ての行にコピペされます。
上図の赤囲い部分「オートフィルオプション」の▼部分をクリックします。ダイアログが開くので、「書式のみ(フィル)」にチェックを入れて下さい。
全ての行に、書式のみがコピペされます。
オートフィルを使えば、2行ごとの色付けも簡単です。
2行分セルに色を付けて、その2行と、続く色なしの2行を選択します。
選択した範囲の右下■にマウスカーソルを近づけるとカーソル表示が「+」に変わります。「+」表示になりましたら、最下までドラッグしてください。
全ての行にコピペされます。
「オートフィルオプション」の▼部分をクリックし、「書式のみ(フィル)」にチェックを入れて下さい。
2行おきに色を付けれました。
オートフィルオプションが表示されない場合
[ファイル]タブ → 「オプション」をクリック(もしくは[Alt]→[F]→[T])し、「Excelのオプション」ダイアログボックスを表示させます。
「Excelのオプション」の「詳細設定」をクリックし、「切り取り、コピー、貼り付け」の「コンテンツを貼り付けるときに[貼り付けオプション]ボタンを表示する」にチェックを入れると表示されます。