線の端点や角などを読み取り、正確な位置から線を引き出す方法
08-JAN-2021
正確な図面を作図する上で最も重要なことは、正確な位置から線を引き出すことです。各線の寸法が正しくても、接続すべき点できちんと繋がっていなければ、正しい図面になりません。
線の端点や角などを読み取り、正確な位置から線を引き出す方法をご紹介させていただきます。
線の端点や角の読み取り
線の端点や角を読み取りするのは簡単です。対象となる端点や角付近にカーソルをあわせ、マウス右ボタンでクリックします。
拡大しても、きちんと角に接しているのが確認できます。
クロスラインカーソルを設定し、マウス左ボタンで始点・終点をクリックで試した場合。見た感じきちんと始点をクリックで来てるように見えますが、
拡大すると、きちんと角に接していないのが確認できます。
線及び円の中心点の読み取り
線上の中心点や、円の中心点は、「クロックメニュー」を使用して読み取ります。
任意の線の中心点を読み取りたい場合、線上の任意の箇所にマウスカーソルを合わせ、マウスの右ボタンを押しながら3時の方向へドラッグします。
上のように「中心点・A点」と表示されたらボタンを放します。
線上の中心点が読み込まれ、中心点から線が引けるようになりました。
寸法確認の結果、中心点を読み取れたことが分かります。(↑)
円の中心点から線を引きたい場合は、円上の任意の箇所にマウスカーソルを合わせ、マウスの右ボタンを押しながら3時の方向へドラッグします。
上のように「中心点・A点」と表示されたらボタンを放します。
円の中心点が読み込まれ、中心点から線が引けるようになりました。
寸法確認の結果、中心点を読み取れたことが分かります。(↑)
仮想交点の読み取り
2つの線上の仮想交点を読み取りする場合、
一方の線上の任意の箇所にマウスカーソルを合わせ、マウスの右ボタンを押しながら9時の方向へドラッグします。
「線上点・交点」と表示されますので、もう一方の線上を、マウス左ボタンでクリックします。
2線の仮想交点が読み込まれ、仮想交点から線が引けるようになりました。
円と線の仮想交点を読み取りする場合、
円か線上のどちらかの任意の箇所にマウスカーソルを合わせ、マウスの右ボタンを押しながら9時の方向へドラッグします。
「線上点・交点」と表示されますので、もう一方の線上(円上)を、マウス左ボタンでクリックします。
円と線の仮想交点が読み取られました。
相対座標を利用した読み取り
任意の位置から、「右に〇〇〇mm、下に〇〇〇mm」といったように、相対座標を指示して点を読み取りたい場合は、クロックメニュー「オフセット」を利用します。
下図のように、トイレに便器を配置したい場合を例としてご紹介します。
ここでは、左下の中心線(赤破線)の交点から右に「455mm」、上に「100mm」の位置にオブジェクトの基点を配置するようにします。
配置したいオブジェクトを選択し、ツールバー[移動]ボタンをクリックします。
オブジェクトの線色が変わります。
左下の中心線(赤破線)の交点から、マウス右ボタンを押えながら6時の方向へドラッグします。
「オフセット」ダイアログボックスが表示されますので、移動させたい数値を記入します。ここでは、「455 , 100」と記入しています。
希望の数値を記入したら「OK」ボタンをクリックします。
任意の位置から相対座標を指示して、点を読み取り、オブジェクトを配置できました。