ハイパーリンクの挿入①
05-Dec-2020
シート数が多い「Excel」ドキュメントと遭遇する機会もあるかと思います。
4~5シートくらいならまだしも、シートの見出しが一覧できないくらいの数になってくると、目的のシートを探すだけでもストレスを感じてしまいます。
そのドキュメントの使用頻度が高いならば、ハイパーリンクを使用して簡単に目的地へ辿り着けれるようジャンプしてみてはいかがでしょうか?
「インデックス」シートを作ってみる
インデックスとなるシートを1つ作り、タイトルをクリックすると、指定したシートへジャンプできるようにしてみます。
例えば1つで20シートある場合、
任意の位置に新しいシートを作成します。ここでは左端にインデックスシートを追加しますので、現在左端にある「Sheet1」というシートの見出しを右クリックします。
すると下のようなダイアログボックスが表示されますので、「挿入」をクリックします。
「挿入」ダイアログボックスが表示されるので、「標準」タブの「ワークシート」を選択し、「OK」をクリックします。
新しいシートが追加されます。新しいシートの見出しを右クリックし、名前の変更を行います。ここでは「INDEX」とします。
各シートのタイトル(別にシート名と完全一致する必要はありません。)を、新シートの任意の位置に入力します。
「Sheet 01」と記入されたセルを右クリックし、表示されたダイアログボックスの「リンク」をクリック。
「ハイパーリンクの挿入」ダイアログボックスが表示されますので、「このドキュメント内」を選択し、該当シート(ここでは「Sheet1」)をクリックし、「OK」をクリックします。
ハイパーリンクを挿入したセルの文字表示が変わります。
ハイパーリンクを挿入し、表示が変わったセルの文字をクリックすると、
「Sheet1」へジャンプしました。以下同様に「INDEX」シートの各タイトルにハイパーリンクを挿入していきます。
図形にハイパーリンクを挿入する
シート数が多い場合、「INDEX」から各シートへの一歩通行だと不便に感じることもあります。各シートに「INDEX」へのハイパーリンクを作成することも重要かと思います。そんなときにお薦めしたいのが、図形にハイパーリンクを挿入する方法です。
[挿入]タブ>[図]グループ>「図形」より図形を挿入します。今回は下のような「矢印」に「INDEX」と文字を入れています。
挿入した図形をクリックして選択し、右クリックします。
下のようなダイアログボックスが表示されますので、「リンク」をクリックします。
「ハイパーリンクの挿入」ダイアログボックスが表示されますので、リンクしたいシート、ここでは「INDEX」を選択し、「OK」をクリックします。
これで、図形をクリックすると「INDEX」シートへジャンプできるようになりました。
ハイパーリンクを挿入した図形をコピーして、各ページにペーストすれば、各ページが「INDEX」と相互にリンクできます。
ただし、印刷する際には図形が印刷されないよう、印刷範囲の指定や、改ページプレビューを利用するなどお気を付けください。
任意の範囲に名前を付けて、ハイパーリンクでジャンプする
シートがやたら多いドキュメントの場合、Aの場合はこのシート、Bの場合はこのシートといった具合で、全てを使用しない場合もあります。そんな場合は、使用するシートのみハイパーリンクを作成すれば良いと思います。しかし、シート単位ではなく、〇〇シートの表の部分とか、○○シートの記入欄など、範囲単位で移動したい場合もあります。
そんな場合には、範囲を指定して「名前ボックス」に任意の名前を付けることで、シートのハイパーリンクと同様のことができます。
例えば、Sheet20に「勝敗表」という、よく利用する範囲があるとします。
この表(勝敗表と書かれたセルのみでも良いですが)を選択し、「名前ボックス」に、「勝敗表」と記入します。
「INDEX」シートで任意のセルに「勝敗表」と記入し、そのセルを右クリックし、ダイアログボックスが表示されたら、「リンク」をクリックします。
「ハイパーリンクの挿入」ダイアログボックスが表示されますので、「このドキュメント内」を選択し、セル範囲を下へスクロールしていくと、「定義された名前」の下に「勝敗表」が表示されますので、クリックし、「OK」をクリックします。
これで、「勝敗表」へのハイパーリンクが挿入されました。
「定義された名前」への移動に関しては、こちらでもご紹介させていただいてます。
「名前ボックス」を利用した移動だけで対応できるなら、わざわざハイパーリンクを使う必要もないかもしれません。
利用する状況や、量に応じて使い分けしてください。