エクセルの「名前ボックス」をみなさまご利用されていますか?
「名前ボックス」を利用すると、とても便利です。
「[Excel] 条件付き書式② 予定表の祝日を色分けする」 では、COUNTIF関数を使用する際に「範囲」をあらかじめ「名前をつけた範囲」を指定しました。
お品書き
任意の範囲に名前をつけるメリット
例えば、計算書を作成する場合、上図のように2つのシートに別れて計算を行う場合(上図の場合、工事内訳書で計算を行うが、ここではできないより細部の計算を別紙明細のシートで計算している)、名前ボックスを使うと2シート間の行き来が楽になります。
現在、薄い緑色の塗りつぶし箇所には、下図のように名前が付けられています。
赤囲い部分を見てみると緑囲い部には「別紙01」と名前が付けられいるのが分かります。
で、「工事内訳書」に戻ります。
上図の赤囲い部分は「別紙明細」の「別紙 00-0001」で計算された金額が入ることになります。
そんな時に
上図赤矢印の▼をクリックすると、
このように、名前が付けられている範囲のリストが出てきます。
ここで「別紙01」をクリックすると
「別紙01」と名付けた範囲までジャンプします。
ハイパーリンクを使用するよりも簡単にジャンプできます。
また、上のように範囲ではなくセルに名前を付ける。
金額合計が反映されるセルを選択し、名前ボックスに「別紙01金額」と名前を付ける。
「工事内訳書」の「別紙01金額」を反映させたいセルに「=」で結びつけたくても、名前ボックスには関数の候補しかリストアップされません。
イコールで結びつけるには、
① 「=」を記入し、「別紙明細」を開き、該当セルを選択するか、
② セルの位置をコピーしておき、「=シート名!(ここでは別紙明細!)セルの位置」を記入するか、
③ 「=別紙01金額」と記入するか
となります。
あまり量がなければ①でも良いかもしれませんが、量が多くなってくると邪魔くさくなってきますし、間違えの元にもなってきます。
③だと、ここでは便宜上、「別紙01金額」などと、長い名前を付けてますが、名前の付け方を各自で工夫し、シンプルに分かりやすくすれば時短になるかと思います。
名前の付け方
とても簡単です。
名前を付けたい範囲もしくはセルを選択し、名前ボックスに付けたい名前を記入するだけです。
ただし、どんな名前でも付けれるわけではございません。
- セルの番号と同じ名前は使えない。(アルファベットから始まる名前は使えない)
- 名前の最初には、文字、_(アンダーバー)、$ しか使えません。
- スペースは使えない
など
また、ちょっと名前を変えたいな〜と思った時は、「数式」タブから「名前の管理」を選択すると、
「名前の管理」ダイアログが表示されるので、名前の編集や、削除ができます。
まとめ
この機能が一番よく使われるのは、冒頭に紹介した「[Excel] 条件付き書式② 予定表の祝日を色分けする」 で使われているような、表に名前を付けて、関数に利用するやり方かと思います。
しかし、今回ご紹介させていただいたような利用の仕方も時短に繋がるやり方ではないでしょうか。
複数のシートが発生するシートを利用する場合、特に効力が発生されるのではないかと思います。
機会があればお試しください。
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