[JWCAD]図形の塗りつぶし① では、JWCADで矩形、円形、その組み合わせの図形の塗りつぶし方法をご紹介させていただきました。
今回は、「任意の範囲内を塗りつぶす方法」、「円・弧を塗りつぶす方法」等をご紹介させていただきます。
JWCADの画面構成については、[JWCAD]JWCADの画面構成 をご参照ください。
任意の範囲内を塗りつぶす方法
上図の
赤枠範囲を塗りつぶしたい場合、「円・連続線指示」>図形外周線クリック では、
上図のように、思惑とは反対側の塗りつぶしとなります。
「ソリッド」コマンドで塗りつぶし範囲を指定する場合、2通りのやり方があります。
上記の「円・連続線指示」>図形外周線クリック の場合、ステータスバーの表示は
と表示されています。こちらが[JWCAD]図形の塗りつぶし① でのやりかたです。
もう一つのやり方は、外周点を指示してその内側を塗りつぶすやり方となります。
外周点を指示してその内側を塗りつぶす場合は、「円・連続線指示」ボタンをクリックしていない状態、ステータスバーの表示が
と、なっていることを確認してください。
この状態で、範囲を指定したい点を右クリックで指定します。
始点を決めたら、順次、囲いたい範囲の外周点を右クリックで指定していきます。
囲いたい範囲の外周点すべての指定が終わったら、コントロールバーの「作図」ボタンをクリックします。
塗りつぶしが完了しました。
余談①として、
塗りつぶし範囲を、内側の長方形のみにしたい場合、ツールバーの「▢(矩形)」ボタンをクリック>コントロールバーの「ソリッド」にチェックを入れて、始点~終点を指定すれば、長方形に塗りつぶしできます。
余談②として、
塗りつぶし範囲に重なるオブジェクトなどがある場合、
このまま、塗りつぶせば重なるオブジェクトが見えなくなります。
この場合は、メニューバー「設定」>「基本設定」>「一般(1)」>「画像・ソリッドを最初に描画」のチェックボックスにチェックを入れて下さい。
で、同様に、矩形で塗りつぶします。
背景色が黒だと分かりにくかったので、白にしましたが、重なり部分も見えるように塗りつぶせました。
円・弧を塗りつぶす方法
[JWCAD]図形の塗りつぶし① でご紹介したように、多角形のソリッドは、いくつかの四角形や三角形のソリッドの集合体となっています。しかし、円・円弧の塗りつぶしは「円ソリッド」と呼ばれています。
円の塗りつぶしは[JWCAD]図形の塗りつぶし① でご紹介しました。
メニューバー「作図」>「多角形」を選択 > 表示されるコントロールバー[任意]ボタンをクリックし、ソリッド図形のチェックボックスにチェックを入れ、色を選択、「曲線属性化」チェックボックスにチェックを入れる。「円・連続線指示」ボタンを左クリックし、図形の外形線を左クリック。
で、円は塗りつぶせました。
同様に円弧も外形線を左クリックしてみると、
円弧が扇形に塗りつぶされました。
コントロールバー「弓形」にチェックを入れて円弧を塗りつぶしてみると、
弓形に塗りつぶしができました。
円・円弧の外側の塗りつぶしも可能です。
コントロールバー「円外周」にチェックを入れて同様に塗りつぶします。
[JWCAD]図形の塗りつぶし③につづく
番外編 塗りつぶしトリミング風味
今回ご紹介させていただいた手法で、
JWCADで、上のような切り抜き風が可能となります。
切り抜き風というのは、JWCADで挿入した画像データは図面上に存在している訳ではなく、外部に存在しているからです。では、何が図面上に存在しているのかと言いますと、外部に存在している画像ファイルを表示するための表示命令文が記入されています。そのため、その画像データが存在している箇所が変更されると画像は表示されなくなります。
ですので、実際の画像データを円形や八角形にトリミングしたわけでなく、トリミングしたようにまわりを塗りつぶしただけなのです。
また、ご利用の機会がございましたらお試しください。