令和07年01月16日(木)は?
藪入り
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かつて商家などに住み込み奉公していた丁稚や女中など奉公人が実家へと帰ることのできた休日。旧暦1月16日と旧暦7月16日
『藪入り』は落語の有名な演目の一つでもあります。
『藪入り』のあらすじ
主人公は若い奉公人の定吉(さだきち)。彼は親元を離れ、奉公先で一生懸命働いています。一年に一度の藪入りの日、彼は久しぶりに実家へ帰ることが許されます。
定吉は家族に会える喜びで胸がいっぱいですが、同時に親に対しての気遣いや、自分が成長した姿を見せたいという思いもあります。
実家では、父親と母親が定吉の帰りを心待ちにしています。特に母親は、久しぶりに会う息子のために大好物の食事を用意し、家を清潔に整えます。しかし、些細なことから父親と母親の間で口論が起きてしまいます。それでも、定吉が帰ってくると家族は和解し、笑顔で再会を果たします。
定吉は奉公先での出来事や、新しく学んだことを家族に話します。家族は彼の成長を喜び、楽しい時間を過ごします。しかし、限られた時間はあっという間に過ぎ、再び奉公先へ戻らなければなりません。別れを惜しみつつも、定吉は次の藪入りを楽しみに再び働きに戻ります。
閻魔縁日(閻魔賽日、十王詣)

毎月の16日が閻魔の縁日とされており、中でも正月(1月16日)と盆の入り(7月16日)は特に重要視されています。閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休むとされる日)に、寺院で十王図や地獄相変図を拝観したり、閻魔堂に参詣し、ご先祖様のご冥福を祈ると共に私達自身も生かして頂いている事に感謝し慎みをもって自身の罪業を懺悔しお赦しを頂く日です。(十王とは地獄にいて亡くなった人の罪を裁く10人の判官のことで、特に閻魔王のことを指します)
日本では古くから、祖先を敬い供養する風習が根付いています。閻魔縁日は、そんな先祖供養の一環として行われてきました。閻魔大王は、生前の行いを裁く存在として知られており、自身の行いや故人の罪を軽くするために、この日にお寺を訪れる人も多いです。
トロの日

神奈川県横浜市西区に本社を置き、全国で回転寿司チェーン「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト株式会社が制定。
日付は「ト(10)ロ(6)」という語呂合わせから、毎月16日に設定されています。
同社の人気ネタである美味しい「トロ」を通じて、お客様に喜んでいただき、各店舗および業界全体を活気づけることが目的。
「トロ」とは、寿司のネタとして使われるマグロの特定の部位で、脂質の含有量が高い腹部の身を指します。特に脂の乗った部分を「大トロ」、やや脂が少ないものを「中トロ」と呼びます。これ以外の部分は「赤身」、または単に「マグロ」と称され、「トロ」とは区別されます。
「トロ」の語源は、その肉質がとろりとしていることから来ています。一説では、吉野鮨本店の客が「口に入れるとトロッとするから」と名付けたとされています。この名称が定着する以前は、脂身であることから「アブ」と呼ばれていました。
昔の日本、特に江戸時代以前においては、マグロといえば赤身の部分を指し、品質が劣化しやすいトロの部分は上等な部位とは考えられていませんでした。しかし現在では、トロは赤身の2倍以上の価格がつく高級品として認識されています。
旧暦:12月17日
六曜:仏滅(ぶつめつ)
万事凶。葬式や法事は構わない。
「仏滅」は、「仏も滅するような大凶日」として、六曜の中で最も凶の日。
具体的には、一日中が凶であり、特に「慶事には凶」と考えられ、結婚式や入籍の日柄としては避けられることが多いです。
ただし、一部の解釈では「仏滅」=「物滅」として、「それまでの物事が滅び、新しく始まる」という意味もあるため、大安よりも結婚や引っ越しには最適の日とする説もあります。

六曜(ろくよう・りくよう)とは、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つの曜を指し、日にち毎に縁起の良い、悪い、を判断する考え方です。
「先勝」→「友引」→「先負」→「仏滅」→「大安」→「赤口」の順で繰り返されています。
六曜は中国から始まり、日本には鎌倉時代に伝わりました。江戸時代には縁起の良し悪しを判断するものとして広まりました。
六曜は根拠のない迷信と見なされることもありますが、日本の文化の一部として受け入れられています。
日干支:乙酉(きのととり/おつゆう)
日家九星:四緑木星(しろくもくせい)
二十八宿:斗宿(としゅく)
土掘り、開店、造作に吉。
十二直:成(なる)
物事が成就する日。
新規事、建築、開店は吉。
訴訟、談判は凶。
七十二候:雉始雊(きじはじめてなく)

六十九候。「小寒」の末候。
雉のオスがメスを求めて鳴き始める頃。
早春の繁殖期になると、オスの雉は「ケーン、ケーン」と甲高く鋭い声で鳴き、自身の縄張りを宣言します。この独特の鳴き声は、他のオスへの警告であり、メスへの求愛の意味も含まれています。また、オスは美しい羽を広げてアピールを行い、鮮やかな体色でメスの注意を引きつけます。
雉は日本の国鳥に指定されており、その存在は日本文化に深く根付いています。古くは「キギス」または「キギシ」と呼ばれており、それが転じて現在の「キジ」という名前になったと言われています。雉は日本固有の種であり、その美しい姿と鳴き声は多くの文学作品や美術、民話に登場します。雉は勇敢さや献身の象徴として、多くの民話や伝説に登場します。子を守るために敵と戦う母雉の物語など、道徳的な教訓を伝える話もあります。

宮廷や貴族の間では、雉は美味な食材として珍重されてきました。特に、雉の切り身を焼いて熱燗の清酒を注いだ「御雉子(おきじ)」、または「雉子酒(きじざけ)」は、天皇が正月の祝いに用いたとされています。この特別な酒は、雉の風味が染み出した温かい清酒で、身体を温める効果もありました。古来より、雉子酒は長寿や健康を願う縁起物として愛飲されてきたのです。
キジの求愛行動と慣用句「けんもほろろ」の由来
キジの雄は、「ケーン」という甲高い鳴き声を発した後、羽を激しく羽ばたかせて大きな音を立てることがあります。これは「母衣(ほろ)打ち」と呼ばれる行動で、縄張りの主張や求愛の一環として知られています。色鮮やかな羽を持つ雄が、この求愛行動で懸命にアピールしても、雌はなかなか応じず、素っ気ない態度を示すことが多いのです。
この雌の冷淡な反応から生まれたのが、慣用句の「けんもほろろ」です。「けんもほろろ」とは、人の頼みや問いかけに対して冷たく取り合わない様子や、素っ気なく断ることを意味します。キジの雄が一生懸命に求愛しても報われない様子を表現した、興味深い由来を持つ言葉です。
現代ではキジを直接目にする機会は少ないかもしれませんが、「いやあ、けんもほろろに断られたよ」といった具合に、私たちは知らず知らずのうちにこの言葉を日常会話で使っています。言葉の背景にある自然や動物の習性を知ると、日常の何気ない表現も一層興味深く感じられます。
七十二候は、一年を七十二等分し、それぞれの季節時点に応じた自然現象や動植物の行動を短い言葉で表現し、約五日間ごとの細やかな移ろいを子細に示したものです。
暦注下段:
神吉日(かみよしにち)
七箇の善日の一つ。
神社の祭礼、ご祈祷、神棚を祀ることやご先祖様をお祀りするのに最適な日。
受死日(じゅしにち)

この日は最悪の大凶日とされ、暦面には黒点をもって示されることから、黒日(くろび)とも言われています。
この日には他の暦注は一切見る必要がないと言われており、この日に病を患えば必ず死ぬとまで言われています。
病気見舞い、服薬、針灸、旅行が特に凶とされていますが、葬式だけは差し支えないとされています。
天火日(てんかにち)
五行説における、「天火」のエネルギーの強い日で、屋根葺き、棟上げをすると火災が起きると言われています。
かまど造り・種まきなどを忌む。
狼藉日(ろうしゃくにち)
大禍日、滅門日とともに三箇の悪日の一つ。
この日を慎まずに過ごすと、万事に失敗すると言われています。
天火日と全く同じ日取りとなります。
暦注下段とは、暦の最下段に書かれていた日々の吉凶についての暦注のことで、単に下段とも言われています。古代中国から続く占術である農民暦が基になっています。
科学的根拠がない迷信としての要素が多く、明治時代に旧暦からグレゴリオ暦へ移行するときに政府によって禁止されましたが、当時の庶民は密かに使用し続けました。それ以前にも何度か当時の朝廷や政府によって禁止されることもありましたが、根強く残り続け、現代では自由に使用できるようになりました。それだけ庶民に強く支持されてきた暦注とも言えます。
選日:十方暮(じっぽうぐれ)
六十干支で甲申の日から癸巳の日までの10日間いいます。この間は天地陰陽の五行が相剋の関係になり、十方の気が塞がる凶日と言われています。
結婚、相談事に凶とされる。