小数点の位置を揃えて異なる桁数の数値を表示する

27-Apr-2021

 




 

 

Excelで、異なる桁数の数値を小数点で揃えて表示したい場合、「セルの書式設定」→「表示形式」から「数値」を選択し、「小数点以下の桁数」を指定します。

小数点の位置を揃える

 

 

これで、異なる桁数の数値を小数点で揃えて表示できます。
しかしこの場合、桁を揃えて見やすくしたいのに、余計な「0」が多すぎて、逆に見にくくなってしまっています。

小数点の位置を揃える

 

 

余計な「0」を表示せず、下図のようにすっきりとした形で小数点の位置を揃えて表示する方法をご紹介します。

小数点の位置を揃える

 

 

 




 

 

 

表示を変えたい範囲を選択し、「ホーム」タブの「条件付き書式」「ルールの管理」をクリックします。

範囲選択→条件付き書式→ルールの管理

 

 

「条件付き書式ルールの管理」ダイアログボックスが表示されますので、「新規ルール」をクリックします。

条件付き書式ルールの管理

 

 

「新しい書式ルール」ダイアログボックスが表示されます。

新しい書式ルール

 

①「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックし、

②「次の数式を満たす場合に値を書式設定」の入力欄に

=MOD(A1,1)>0


MOD関数は「数値を除数で割ったときの余りを算出する」関数です。式で示すと、「=MOD(数値, 除数)」となります。

「=MOD(A1,1)>0」の場合、数値が「A1」、除数が「1」で、「>0」は「0より多い」。つまり、

「A1」セルの数値を除数「1」で割った場合、余りが0より多い(あまりがある=小数である)場合

という数式になります。


と、入力し、

③「書式」をクリックします。

 

「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されます。

セルの書式設定

 

「ユーザー定義」を選択し、「種類」入力欄

0.???;-0.???

と入力します。「?」を指定するとその桁に数値がない場合はスペースが表示されます。この場合「?」が3つなので、小数第3位まで表示されます。
「;」は入力値の仕切りに使います。この場合正負の場合の表示方法を指定しています。

なお、桁区切りの「カンマ」を入れたい場合は、

#,##0.???;-#,##0.???

と入力してください。

入力できたら「OK」をクリックします。

 




 

「新しい書式ルール」ダイアログボックスが表示されますので、「OK」をクリックします。

新しい書式ルール

 

「条件付き書式ルールの管理」ダイアログボックスが表示されます。

「新規ルール」をクリックします。

条件付き書式ルールの管理

 

 

「新しい書式ルール」ダイアログボックスが表示されます。

新しい書式ルール

 

①「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックし、

②「次の数式を満たす場合に値を書式設定」の入力欄に

=MOD(A1,1)=0

この数式では「A1セルの数値を1で割った場合、余りが0(=整数)」の場合を意味しています。

③「書式」をクリックします。

 

 

「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されます。

セルの書式設定

 

「ユーザー定義」を選択し、「種類」入力欄に

0_._0_0_0;-0_._0_0_0

と入力します。「0_._0_0_0」と入力すると小数点が表示されなくなります。小数点以下の「_」は、その後ろの文字と同じ幅のスペースが表示されるようになります。ですので「_0」は先ほど入力した「0.???」の「?」と同数にしてください。

入力できたら「OK」をクリックします。

 

「新しい書式ルール」ダイアログボックスの「OK」をクリック

新しい書式ルール

 

「条件付き書式ルールの管理」ダイアログボックスの「OK」をクリック

条件付き書式ルールの管理

 

異なる桁数の数値を小数点で揃えることができました。

桁揃え完了

 

 






















[Excel]セルの保護・シートの保護

[Excel]文字列の字下げあれこれ

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