セルの保護・シートの保護
09-Dec-2020
「Excel」編集中に、誤ってセルの数式を消してしまったりしたことはありませんか?簡単な数式ならまだしも、IF関数で入れ子の多い数式を消してしまったら大変困ります。
「セルの保護機能」を利用すれば、特定のセル以外は編集できなくなります。誤って数式を消してしまうこともなくなりますし、いざ変更したい場合になっても、保護の解除をしてからの操作となるので、本当に必要な変更しかできなくなります。
セルの保護
セルの保護とは言うものの、編集を可能にするセルを除外してシートを保護する方法になります。
経費率の計算書を例に、セルの保護を行います。
黄色のセルのみに記入して、その他の計算式が入ったセルは編集できないようにします。
ちなみに、黄色のセルの[ホーム]タブ > [スタイル]グループ > 「条件付き書式」 > 「新しいルール」> 下図の設定で、空白セルには背景色が黄色となるように設定しています。
また、それ以外のセルには以下のような数式が入っています。
① セルの選択
編集を可能にするセルを選択し、[Ctrl]キーを押しながら[1]キーを押す
② セルの書式設定
「セルの書式設定」ダイアログボックスの[保護]タブを選択し、「ロック」のチェックを外し、「OK」をクリック。
③ シートの保護
[校閲]タブ > [保護]グループ「シートの保護」の順にクリックすると、「シートの保護」ダイアログボックスが表示されます。
「シートの保護を解除するためのパスワード」を入力し、その他は変更せずに「OK」をクリックします。
「パスワードの確認」ダイアログボックスが表示されますので、上で入力したパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
これで、①で選択したセル以外は保護されました。
保護されていないセルは編集できます。
保護されているセルを編集しようとすると、下図のように「警告」が表示されます。
④ シートの保護解除
シートの保護を解除したい場合は、[校閲]タブ > [保護]グループ「シートの保護の解除」の順にクリックすると、「シートの保護の解除」ダイアログボックスが表示されます。保護したときに設定したパスワードを入力して、シートの保護を解除してください。
シートの保護
作成した内容が他者にコピーされると困る場合、[シートの保護]機能を利用すると、セルを選択することができなくなります。
[校閲]タブ > [保護]グループ「シートの保護」の順にクリックすると、「シートの保護」ダイアログボックスが表示されます。
「セルの保護」の場合は、チェックを外しませんでしたが、シート全体を保護する場合は、「シートの保護」ダイアログボックスの下図赤囲い箇所のチェックは外します。
チェックを外しましたら「シートの保護を解除するためのパスワード」を入力し、「OK」をクリック、「パスワードの確認」ダイアログボックスが表示されますので、再度パスワードを入力し、「OK」をクリックします。
以上で、シートは保護されました。
シートの保護を解除したい場合は、[校閲]タブ > [保護]グループ「シートの保護の解除」の順にクリックすると、「シートの保護の解除」ダイアログボックスが表示されます。保護したときに設定したパスワードを入力して、シートの保護を解除してください。