壁などに、文字や図形が彫り込まれているような感じを出したいときに使える手法をご紹介します。ごくごくシンプルな手法ですので、機会がございましたらお試しください。
「Photoshop」の画面構成については、[Photoshop]Photoshopの画面構成 をご参照ください。
彫り込みたい写真の用意
まずは彫り込みたい写真を「Photoshop」で開いてください。
「開く」からファイルを選択するか、「画像をドラッグ&ドロップ」の箇所に、画像をドラッグ&ドロップするかで、ファイルを開くことができます。
文字を入力する
ツールパネル[文字ツール]を選択し、文字を入力します。図形を彫り込みたい場合は、お好きな図形を用意して下さい。ただし、文字でも図形でも塗り色は「白」でお願いします。
文字の配置場所や大きさ、フォントは任意で設定お願いします。
文字に効果をつけていく
文字に効果をつけていきます。
右側の「パネル」の「レイヤー」をクリックすると、文字が書かれたレイヤーがあります。
その「文字が書かれているレイヤー」を選択した状態で「右クリック」すると、ダイアログボックスが表示されるので、「レイヤー効果」をクリックします。
[レイヤースタイル]ダイアログボックスが表示されます。まずは彫り込んだらできるであろう内側の影をつけていきます。
「シャドウ(内側)」をクリックし、「プレビュー」にチェックを入れる。
とりあえず「シャドウ(内側)構造」の
描画モード:乗算
その横のカラーボックスをクリックし、任意の色を選択。ここでは影なので黒 [#000000] を選択してます。
不透明度:85%
角度:60°
距離:30px
チョーク:30%
サイズ:30px
「シャドウ(内側)画質」の
輪郭:直線
ノイズ:0%
とします。「プレビュー」にチェックを入れていると、数値を変えると画像ウインドウ上にも反映されますのでお好みで数値を変更してください。
次に彫り込んだ底面の色を付けます。
「カラーオーバーレイ」をクリックします。
描画モード:乗算
その横のカラーボックスをクリックし、任意の色を選択。ここでは黒 [#000000] を選択してます。
不透明度:25%
こちらもお好みで数値を変更してください。
続いて、光沢もつけ足したいので「サテン」をクリックします。
描画モード:覆い焼き(リニヤ)-加算
その横のカラーボックスをクリックし、ここでは白 [#ffffff] を選択してます。
不透明度:50%
角度:45°
距離:5px
サイズ:5px
輪郭:直線
階調の反転のチェックは外す。
こちらもお好みで数値を変更してください。
クリッピングマスクを作成する
「レイヤースタイル」ダイアログボックスの「OK」をクリックします。次に、「背景レイヤー」を右クリックし、「レイヤーの複製」をクリック。
「レイヤーを複製」ダイアログボックスが表示されますので、「OK」をクリック。
「背景のコピー」レイヤーが作成されるので、文字レイヤーの上へドラッグします。
ドラッグした「背景のコピー」レイヤー(上図赤四角部分)を右クリックし、「クリッピングマスクを作成」をクリック
一応完成しました。
完成後、文字レイヤーの[効果]を再度調整仕直したり、カラーの変更をしたり、別の効果を追加したりすると新たな発見もあると思います。機会がございましたらお試しください。
追記
上図のような模様があるものは、クリッピングマスクの作成後「移動ツール」で少しずらしてあげるとよりらしくなります。