文字に連動する影をつくる
19-Dec-2020
[Illustrator]で、文字に連動する影を作る方法をご紹介します。「アピアランス」パネルを使用すれば、簡単に文字に連動する、つまり、文字を変更しても、変更する前と同じ設定が反映される影を付けることが可能です。
① 任意のテキストを入力
ツールパネルの[文字]ツールをクリックし、任意の位置に任意の文字を入力します。
入力した文字を任意の色に変更します。文字を選択した状態で、[コントロールパネル]の「スウォッチパネル」をクリックして色を変更します。
② アピアランスパネルで「新規塗りを追加」する
[パネル]にある「アピアランス」をクリックし、「アピアランス」パネルを開きます。
「アピアランス」パネルの「新規塗りを追加」をクリックし、「塗り」を追加します。
青色だった文字色が、黒色に変わります。
これは、「新規塗りを追加」した黒色が前面に表示されているためです。
前面に表示された「新規塗りを追加」した黒色を、背面に移動させます。先ほど「新規塗りを追加」した、「塗り」を「文字」の下にドラッグします。
「新規塗りを追加」した黒色が、背面に移動されました。
③ パスの自由変形で、影となる形状を作成
「アピアランス」パネルの「塗り」が選択されているのを確認します。
メニューバー[効果]>[パスの変形]>「パスの自由変形」の順で選択します。
「パスの自由変形」ダイアログボックスが表示されます。
「パスの自由変形」ダイアログボックスに表示されているバウンディングボックスのポイントをドラッグし、変形させて任意の影状に変形させて、(OK)をクリックします。
「アピアランス」パネルで追加した「塗り」が反転し、影のようになりました。
形状を再度変更したい変更したい場合は、「アピアランス」パネルで追加した「塗り」の下の「パスの自由変形」から行ってください。
また、「アピアランス」パネルの「塗り」が選択されているのを確認し、メニューバー[効果]>[パスの変形]>「変形」の順で選択します。
「変形効果」ダイアログボックスが表示されます。ここで影となる部分の位置調整などを行ってください。
④ 影の色や不透明度などを変更する
「アピアランス」パネルの「塗り」のカラーパネルをクリックします。スウォッチパネルが表示されるので、任意の色を選択してください。
スウォッチパネルにお目当てが無いときは「新規スウォッチ」から色を指定できます。
ここでは、色を「C=0 M=0 Y=0 K=50」に変更しています。
入力している文字が選択されている状態で、「アピアランス」パネルの「塗り」を選択し、「パスの自由変形」、「変形」の下にある「不透明度」(透明パネル)をクリックします。
新たにパネルが表示されます。
ここで、影となる部分の「透明度」や、「描画モード」の設定を行います。ここでは「描画モード」を「乗算」に変更しています。色は「C=0 M=0 Y=0 K=50」に変更しています。「描画モード」「乗算」は、色を掛け合わせる効果があります。掛け合わせていくほど色は暗くなります。
写真の上に表示した場合
⑤ テキストを変更してみる
テキストを変更してみます。
影の効果はそのままに、テキストの変更ができました。