杭頭処理
(建築関係)
場所打ち杭の最上部から50~80cmはスライムを巻き込みコンクリートが劣化している。
この杭頭部分をはつり取り、軸方向鉄筋を表し、基礎と一体化する。
杭頭処理の施工の留意点
1.杭のコンクリートにひび割れが生じないようにする。このため、はつる位置の主鉄筋の一部にビニルチューブをテーピングし、コンクリートと鉄筋が触れないようにする。
2.杭の仕上り高さを確認し、精度良くはつり取る。
3.杭のコンクリートが硬化する14日程度の後、できるだけ早期にコンクリートブレーカ等で余盛部分をはつり取る。
空気量試験
(建築関係)
空気量試験は1,000cm³の円筒容器にコンクリートを3層に詰める。
各層は25回突き棒で突き回して突き固める。
そしてエアメーターをかぶせ、コンクリート中に含まれる空気量を測定する。
空気量はコンクリートの耐久性や流動性の確保の目的で用いられる。
許容差は指定空気量の±1.5%。
くさび緊結式足場
(建築関係)
一定間隔に緊結部を備えた鋼管を支柱とし、緊結部付きの水平材、斜材等を建地の緊結部にくさびで緊結し、踏板を作業床とした足場。
部材がユニット化されており、ハンマー1本で組立が出来る。
クラック
(建築関係)
ひび、亀裂のこと。コンクリート表面に生じた小さなひび割れをヘアークラックといい、設計・施工上の欠陥によって躯体の内部から生じたひび割れを構造クラックという。
クリープ現象
(建築関係)
材料に荷重を加えたときに、時間とともに変形が増大していく現象。
鉄筋コンクリートの場合、コンクリートに圧縮力が持続的にかかると時間とともに変形が増大するクリープ現象が起こるが、鉄筋はほとんどクリープ変形しないため、圧縮鉄筋が応力を負担することで、コンクリートのクリープが軽減される。
クリーンルーム
(建築関係)
室内の浮遊塵埃や浮遊微生物量を極度に少なくするように清浄度管理(コンタミネーションコントロール)された空間。
クリーンルームの清浄度は、1m³の空気中に含まれる粒径 0.1μm の微粒子を10のべき乗した指数で表す。クラス数が小さいほど高水準を示している。
クロスカット法
(建築関係)
碁盤目試験。
試験片上の塗膜に、下地に達するまでの切傷をカッターナイフで付け、傷の広がりの大小を観察することにより、塗膜の脆さや下地との付着性の良否を判定する場合と、セロハンテープを切傷面に張って強制的に剥がした場合の塗膜の剥がれ状態により判断する場合の2つの方法がある。
クロスコネクション
(建築関係)
上水配管とその他の配管との接続、又は一旦吐き出された上水が逆サイホン作用により、上水と混ざることをいう。
クロスコネクションは絶対に避けなければならない。
クールチューブ
(建築関係)
地中に埋設したダクト(クールチューブ)に新鮮外気を通すことによって、夏期は地中を通過する間に冷却した後、室内に取入れ、冬期は地中熱によって外気を予熱して取り入れる方式。土壌の常温性を利用した方式。ヒートチューブともいう。
グリース阻集器
(建築関係)
厨房排水を一時容器に集水し、容器内で流路や流速を変える間に油分を冷却して分離するもの。
グリーン購入法
(建築関係)
グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)
2001年 4月に施行された法律。国及び公共団体が率先してグリーン購入を開始した。
グリーン購入とは、「市場に供給される製品・サービスの中から環境へ負荷が少ないものを優先的に購入することによって、これらを供給する事業者の[環境負荷]低減への取組みに影響を与えていこうとする消費者一人一人の消費行動」のことを示す。
建設や改修のプロジェクト、日常の運営維持において必要となるすべての資材の調達にグリーン購入法の視点を取り入れ、より環境負荷の少ないプロジェクトの推進が望まれている。
グレア
(建築関係)
視野内の高輝度な点・面あるいは極端な輝度対比などにより引き起こされた視力低下や、目の疲労・不快感などの障害。
グローブ温度
(建築関係)
放射の影響を考慮した温度のことで、グローブ温度計で計測される温度のこと。
気温・気流・放射の3要素を総合的に表し、人体感覚に近い温度と言われている。
静穏な気流のもとでは、ほぼ作用温度に等しい。