希釈安定性
(鋼橋関係)
塗料を大量の溶剤で薄めたときの分散系の安定性。
樹脂の析出、色の変化、顔料の分離がないことなどが必要。
希釈剤
(鋼橋関係)
塗料の粘度を低下させる目的で使用する溶剤。それ自体溶解力のある溶剤ではないが、溶剤と併用して悪影響なく使用できる、単一又は混合された揮発性液体。
希釈性
(鋼橋関係)
溶剤が所定の塗料を溶解する性質。
希釈性を調べるには、試料と見本品について、等体積のクリヤーラッカーまたはワニスを薄めたもので塗膜を作り、見本品の場合と比べて塗膜に悪影響がなければ希釈性は劣らないとする。
犠牲陽極
(鋼橋関係)
防食対象物にそれよりも卑な金属を接触させることで、両者の電位差により防食電流を流す方式。
接続した卑な金属を犠牲陽極、又は流電陽極といい、この陽極がアノード(電流が流れ込む電極)となることで防食対象物の代わりに腐食する。犠牲陽極には防食対象物に対して有効な電位差を保つことができ、かつ溶融が均一であることが要求され、一般的に、マグネシウム、亜鉛、又はアルミニウム系の金属や合金が使用される。
揮発性有機化合物
(鋼橋関係)
基本的には、接している通常の雰囲気温及び気圧で、自然に揮発する全ての有機の液体又は固体。
キャットウォーク
(建築関係)
点検や作業のために、高所に設けられた狭い通路のこと。
高い所や、人が簡単には近づけない場所で作業をしたり、設備機器を点検するために設けられた細長い通路をさす。
鋼鉄製で天井などから吊り下げられていることもあるが、一般住宅の吹抜けなどに設けられることもある。
劇場の舞台上部、スタジアムや体育館の天井面などに設けられている。
また、吊り橋のケーブルの上やケーブルに沿った下側の架設用吊り足場、普通の橋の通路の端に設けられる作業通路、ダムの中腹に設けられる管理用道路などもキャットウォークと呼ばれている。
キュービクル
(建築関係)
閉鎖型受変電設備の総称。
接地された金属箱内に変圧器、開閉器、遮断機、計測機器などの電気機器が収容されている。屋内外に設置可能。
強制乾燥
(鋼橋関係)
自然乾燥よりも少し高い温度で塗料の乾燥を促進する工程。
通常の焼付塗料に用いられるより低い温度、通常は66℃までの温度で乾燥する場合をいう。
鏡面光沢度
(鋼橋関係)
面の入射光に対して等しい角度での反射光、すなわち鏡面反射光の基準面における同じ条件での反射光に対する百分率。面の光沢の程度を表す。光沢度が比較的大きい塗面では、法線に対して入射角60度、反射角60度で測る。これを60度鏡面光沢度という。鏡面光沢度の基準面として屈折率1.567のガラスの平面を用いる。
金属溶射
(鋼橋関係)
金属溶射は、鋼材表面に形成した溶射皮膜が腐食の原因となる酸素と水や、塩類等の腐食を促進する物質を遮断(環境遮断)し、鋼材を保護する防食法。
金属溶射には単に環境を遮断する以外にも、例えば溶射材料に亜鉛を用いてその犠牲陽極作用によって防食性能を図った溶射皮膜を形成するものもあり、溶射材料によってそれぞれ性能が異なるいくつかの種類がある。代表的な金属溶射皮膜には、亜鉛溶射皮膜、アルミニウム溶射皮膜、亜鉛・アルミニウム合金、擬合金溶射皮膜等がある。