ビオトープ

野生生物の生息に適した環境条件を備えた空間。
都市部では屋上等に緑地、林、池、湿地といった自然環境を作ることをいう。

 

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飛散防止メッシュシート

建築現場で使用するメッシュシートで、[はつり]作業時に発生する塵埃や塗料が回りに飛び散らないようにする為のメッシュシート。

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ヒストグラム

ヒストグラムとは、ばらつきを持つデータの範囲をいくつかの区間に分け、各区間を底辺とし、その区間での出現度数を高さとした長方形(柱状)を並べた図で、柱状図とも呼ばれる。

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ヒートアイランド現象

主に都市部において、周辺郊外より気温が上昇して下がらない現象。
要因としてコンクリートに蓄積された太陽光の熱、空調設備から排出される熱、樹木の減少による土中の水分低下等が考えられる。

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ヒートブリッジ

断熱の良い壁でも、一部に鉄骨などがあると、その部分は熱が通りやすくなる。この、熱流の大きな部分をヒートブリッジ(熱橋)という。
熱橋部分は熱流が大きいため、その室内側表面温度は、一般に、他の部分の室内側表面温度に比べて外気温度に近くなり、結露が生じやすくなるので、断熱を強化しなければならない。

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ヒートポンプ

圧縮式冷凍機では蒸発器で周囲から熱を奪い、凝縮器で熱を排出している。この冷媒回路を逆にすれば暖房にも利用できる。
このように冷暖房両方利用できるものをヒートポンプという。

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ヒノキ

ヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹。材としての性質は木理は通直であり、肌目は緻密、堅さはそれなりにあり、腐食耐久性、磨耗耐久性、共に優れる。耐湿、耐水性が良く、特有の芳香を放つため、風呂場の浴槽に好んで用いられる。構造材、家具としてもよく用いられる。
『日本書紀』の素戔嗚尊の伝承によると、「日本は島国だから、舟がなければ困るだろうと、髭を抜き散らしてスギに、胸毛は ヒノキ に、尻毛はマキに、眉毛はクスノキとなして、尊は、それぞれの用途を示して、ヒノキは宮殿に、スギとクスノキは舟に、マキは棺の材に使え」と教えたと記されるほど、古来より建材として利用されている。

 

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ビヒクル

(鋼橋関係)
展色材。顔料などの色剤を展(の)ばす材料。
塗料の液相(液体の状態である相のこと。明確な境界によって他の部分と物理的に区別できる物質系の均質な部分を相という)の構成成分の総称。
塗料は塗膜の主成分となる塗膜形成主要素(樹脂)、副成分となる塗膜形成助要素(可塑剤、乾燥剤、顔料分散剤などの各種添加剤)、顔料及びこれらを溶解又は分散させるための溶剤とからなる。塗料の構成成分のうち、塗膜形成主要素と助要素とが溶剤中に溶解した液状成分をビヒクル(展色材)と呼ぶ。

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ひび割れ

コンクリート構造体のひび割れには、
①外力により生じるひび割れ、
②変形の拘束により生じるひび割れ、
③コンクリート内部の膨張圧により生じるひび割れ、
④その他のひび割れ
がある。

①外力により生じるひび割れ
・曲げひび割れ:モーメントの外力がかかり発生するひび割れ
・せん断ひび割れ:せん断の外力がかかり発生するひび割れ

②変形の拘束により生じるひび割れ
・乾燥収縮ひび割れ
コンクリートは時間の経過に伴って乾燥により収縮する。
乾燥収縮はコンクリート中のセメントペーストが乾燥することにより収縮するもので、この収縮が何らかの拘束を受けるとひび割れが発生する。
・温度ひび割れ
コンクリートは打設後、セメントの水和作用に伴う発熱によってコンクリート温度が上昇し、その値は数日で最大となり、その後放熱によって除々に外気温程度まで降下する。
この過程において、1) コンクリート表面と内部との温度差による拘束(内部拘束)、2) コンクリートが温度降下する際に地盤や既設コンクリートによって受ける拘束(外部拘束)などにより部材には温度応力が発生する。この時の応力がコンクリートの引張強度より大きくなるとひび割れが発生する。

③コンクリート内部の膨張圧により生じるひび割れ
・塩害
コンクリートに侵入した塩分中の塩化物イオンが鉄筋を腐食させ、膨張が生じる。鉄筋の膨張に伴い、コンクリートに引っ張り力がはたらき、ひび割れを生じる。
・凍害
コンクリート温度が-2℃程度になると内在する水分は凍結し9%膨張する。この膨張圧によりコンクリートの組織が破壊されるとひび割れが発生する。
・アルカリ骨材反応
コンクリートにおける劣化現象の一つである。コンクリートに含まれるアルカリ性の水溶液が骨材(砂利や砂)の特定成分と反応し、異常膨張やそれに伴うひび割れなどを引き起こす。

④その他のひび割れ
・プラスチックひび割れ
打込み後、まだコンクリートが充分に硬化していないプラスチック(可塑的)な状態でコンクリートの表面が乾燥するとセメント分が収縮して表面に不規則なひび割れが発生することがある。
・沈降ひび割れ
コンクリートは打設直後からブリージングが上昇し、それに伴いコンクリートは沈降する。この時に鉄筋や型枠形状などにより沈降が拘束されると沈降ひび割れが発生する。

ひび割れ

 

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ひび割れ誘発目地

鉄筋コンクリート造に生ずる乾燥収縮ひび割れを、計画的に発生させるためにコンクリート躯体に設ける目地。

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ヒービング

軟弱な粘性地盤を根切りすると、根切りした土圧が減少するため、掘削底面が水圧や土圧により山状に盤ぶくれして、隣地地盤の沈下が発生する現象。
ヒービング対策
1.鋼矢板の根入れを深くする。
2.鋼矢板背面の土砂をすき取る。
3.床付け地盤をセメント・石灰で安定処理する。
4.部分掘削して部分的に基礎を施工する。

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被膜

(鋼橋関係)
塗料等の樹脂によって形成された膜。
被膜による防食は、鋼材を腐食の原因となる環境(水や酸素)から遮断することによって腐食を防止する方法である。これには塗装等の非金属被覆と亜鉛めっきや金属溶射等の金属被覆による方法がある。

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皮膜

(鋼橋関係)
めっき等の金属や酸化物等によって形成された膜。

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標準貫入試験

長さ30cmの円筒(サンプラー)を高さ76cmから63.5kgのハンマを落下させ、30cmの深さまで貫入させる。
そのときの打撃回数をN値とし、サンプラーから土資料を取り出し、土を分類する。
これを基に土質柱状図をつくり深さごとの土質分布、支持力のN値などを記入する。

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ビルダビリティ

完成建物に要求されるすべての事項を満たすことを前提に、建築物の設計が施工を簡単にしている度合いをいう。
良いビルダビリティの設計は、設計段階において施工法や施工中の制約条件を考慮していることを示しており、建築主、設計者、施工者の皆に経済的利益を導くといわれている。

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ピンネット工法(外壁複合改修構工法)

劣化したモルタル塗り仕上げ外壁およびタイル張り仕上げ外壁などの改修工法として、繊維ネットおよびアンカーピンを併用した外壁複合改修構工法。
この構工法は、既存外壁仕上げ層を存置したまま、アンカーピンと繊維ネットを複合して用いることにより、ピンによる仕上層の剥落防止と、繊維ネットによる既存仕上げ層の一体化により安全性を確保しようとする工法である。

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ピンホール

(鋼橋関係)
塗膜にできた針で刺したような小さな孔。
(建築関係)
塗膜にできる小さな穴のこと。
塗装面が急に乾燥したりするとできる。

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