水性塗料

(鋼橋関係)
水で希釈できる塗料の総称。
水溶性又は水分散性の塗膜形成要素を用いてつくる。粉状水性塗料、合成樹脂エマルションペイント、水溶性焼付け塗料、酸硬化水溶性塗料などがある。

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スキップフロア型

(建築関係)
2~3階おきに廊下を設け、他の階は廊下階から階段を利用する形式。
住戸の居住性は、階段室型と廊下型に準じている。
共用部分の面積割合を低くすることで、専有部分を増やすことができ、エレベーターの効率化が図れるが、エレベーター停止階以外の階への到達距離が長くなると共に、災害時の避難経路も難しくなる。

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隙間腐食

(鋼橋関係)
金属同士の接触部(鋼板の重ね合わせ部やボルトの下等)の隙間部分の金属が腐食される現象。隙間内部での酸素イオン濃度の減少によって、隙間内外で濃淡電池(通気差電池)が形成され、外部がカソード(還元反応)、酸素の少ない内部がアノード(酸化反応)となって腐食が生じる。隙間腐食を防止するには隙間の生じにくい構造とすることが良いが、隙間の発生が避けられない場合で、隙間に水が浸入する可能性がある場合は、耐水性・耐久性のある塗装やシーリングで被覆するなどの処置を施す必要がある。

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スクリーニング

(建築関係)
鉄筋のかぶりが小さいと、鉄筋と型枠間の粗骨材でせき止められ空洞ができる。
これをスクリーニングという。
スクリーニングを抑制するため、型枠のスペーサを適切に配置し、鉄筋をしっかり組み立て、かぶりを確保するため鉄筋の移動を防止する必要がある。

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透け

(鋼橋関係)
下地が透けて見える現象。一般に隠ぺい力が小さい塗料を用いたり、下塗と上塗との色差が大きいときに起こりやすい。

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スタッコ

(建築関係)
建物の内外壁などに塗りつける左官材料で、化粧漆喰と訳される。
吹付する際には、セメント系、けい酸質系、合成樹脂エマルション系などの厚付けの仕上塗材を外壁表面などに吹付け凹凸をつけたり、コテやローラーなどで表面に模様をつける。
重厚な雰囲気をもち、外壁・内壁・天井などの仕上げに用いられる。

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スタッド溶接の施工の留意点

(建築関係)
スタッドはコンクリート床版と鉄骨の梁とを一体化するためのもので、一般にアーク溶接機によって溶接される。スタッド溶接のアークの発生が強すぎると母材まで溶かし、アンダーカットが生じ、スタッドの高さが低くなる。
スタッド溶接の施工上の留意点
1.スタッド溶接は大容量であるため専用電源を原則とする。
2.気温0℃以下、風の強い日、雨天では溶接しない。
3.スタッドの仕上りは、限界許容差指定高さ士2mm、傾き5°以内とする。
4.スタッドが0.5mm以上のアンダーカットが生じたときは、50~100mm程度の隣接場所に打ち直す。そして、アンダーカット部に補強溶接を行う。
5.スタッドの検査では、アンダーカットは全数検査し、打撃曲げ検査は1ロット100本または主要部材1本または1台で溶接した本数のいずれか少ない方から1本を抜き取り、打撃曲げ15度試験を行い溶接部に割れのないことを確認する。

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ステークホルダー

(建築関係)
特定の組織(政府・企業・団体等)の利害と行動に直接・間接的な利害関係を有する者。
日本語では利害関係者という。
企業活動の場合、企業に関わる全ての人のことを言い、投資家、債権者、顧客(消費者)、取引先、従業員(社員)、地域社会
を含む。

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スパンドレル方式

(建築関係)
カーテンウォール工事において、腰壁部分と下がり壁部分とを一体化した部材(スパンドレル)を同一階のはりまたはスラブに固定形式で取付け、中間部(サッシ)で層間変位を吸収できるようにする方式。

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スプリンクラー設備

(建築関係)
天井等に設置されたスプリンクラーヘッドから放水し、火災を水で覆い、冷却作用により消火する設備。
初期消火に有効。
ヘッドには開放型と閉鎖型があり、閉鎖型には配管内が充水されている湿式と一部圧縮空気である乾式、感知器と連動して予作動弁を開き散水する予作動式に区分される。

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スラブ

(建築関係)
床版のこと。
一般的には、鉄筋コンクリート造の建築物の構造床を指す。
建築基準法施行令 第七十七条の2では構造耐力上主要な部分の床版は8cm以上と定められているが、マンションなどの集合住宅では上下階への遮音性を高める必要から、18~20cm以上の厚さが標準とされている。

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スランプ試験

(建築関係)
スランプ試験は高さ30cm、上辺10cm、底辺20cmの鉄製の円錐筒(スランプコーン)にコンクリートを3層につめる。
各層は25回突棒でうずまき状に突き回して突き固める。そしてスランプコーンを引き上げ、コンクリートを自由に変形させる。
このときのスランプコーン中心のコンクリートの沈下量をスケールで測定し、これをスランプとする。
スランプ 8~18cmに指定したときは、その許容差は±2.5cmである。

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