令和07年03月03日(月)は?
ひな祭り

3月3日の「桃の節句」に行われる行事です。
「桃の節句」は、女の子の健やかな成長と幸せを願う日本の伝統的な行事です。その起源は古代中国の「上巳節」に由来し、平安時代には貴族の間で「雛遊び」と呼ばれる人形遊びとして広まりました。
紙や草で作った人形を自身の身代わりとして川や海に流し、厄災や穢れを祓う「流し雛」の風習は、災いから身を守る大切な儀式でした。この風習は現在でも京都や鳥取など各地で続けられ、古式ゆかしい雰囲気を今に伝えています。
現在のような精巧で豪華なひな人形を飾り、雛壇を設けて祝う形式は、江戸時代初期から発展したと考えられています。江戸時代を通じて職人の技術が向上し、人形の美術性や装飾性が高まるとともに、ひな祭りは庶民の間にも広く普及しました。ひな人形は家族の絆や娘への愛情を象徴する存在として大切に扱われました。

「桃の節句」と呼ばれるのは、桃の花が持つ特別な意味によります。桃は古来より邪気を祓う力があると信じられ、長寿や繁栄の象徴ともされてきました。3月はちょうど桃の花が咲き始める季節であり、新しい生命の息吹を感じる時期でもあります。
現代のひな祭りでは、ひな人形を飾るだけでなく、ちらし寿司やひなあられ、白酒(しろざけ)などの伝統的な料理を楽しむ習慣も根付いています。これらの食事には、それぞれ健康や幸せを願う意味が込められています。また、地域によっては独自の風習やイベントが行われ、日本各地で多様な文化を感じることができます。
さらに、日本には「五節句」と呼ばれる季節の節目を祝う行事があり、3月3日の「桃の節句」はその一つです。他には、1月7日の「人日の節句」、5月5日の「端午の節句」、7月7日の「七夕の節句」、9月9日の「重陽の節句」があり、それぞれが独自の歴史と風習を持っています。
きもので祝う女性の日

「きもので祝う女性の日」は、京都府京都市に事務局を置く一般社団法人日本きもの連盟が制定した記念日です。和の生活様式を推進する一環として、この日には多くの人に着物を着て楽しんでもらうことを目的としています。
さらに、この記念日には、日本の伝統的な民族衣装である「きもの文化」がユネスコの無形文化遺産への登録を目指していることを広く知ってもらうという意図も込められています。着物は日本の歴史や美意識を象徴する存在であり、その技術や美しさは世界的にも高く評価されています。
日付が3月3日に設定されているのは、この日が女の子の健やかな成長と幸せを願う「桃の節句」(ひな祭り)であるためです。
「きもので祝う女性の日」は、着物を通じて日本の伝統や美を再発見できる素晴らしい機会です。この日をきっかけに、家族や友人と一緒に着物を着てみるのはいかがでしょうか。普段とは違う特別な一日を過ごすことで、新たな発見や思い出が生まれるかもしれません。
着物はただの衣服ではなく、日本人の心や歴史を映し出す鏡のような存在です。その奥深い魅力を感じながら、日本の文化を未来へと受け継いでいきましょう。
ジグソーパズルの日

ジグソーパズルは、頭と手を使って楽しく遊びながら脳の健康を保ち、集中力を向上させる効果があるとして、子どもからお年寄りまで幅広い人気があります。この素晴らしい遊びをさらに多くの人々に親しんでもらうため、ジグソーパズルを扱う各社が集まり、「ジグソーパズルメーカー会」によって制定されました。
日付は3月3日で、この数字がジグソーパズルのピースがぴったりとはまる形に見えることから選ばれました。この記念日は、家族や友人と一緒に楽しい時間を過ごし、脳の活性化を図る素晴らしい機会です。

ジグソーパズルは、18世紀のイギリスで地図を木製の板に貼り付けて切り分けたことから始まりました。それ以来、教育的な価値や娯楽として世界中で愛されてきました。近年では、デジタルジグソーパズルも登場し、スマートフォンやタブレットで楽しむこともできます。
ジグソーパズルの効果は、脳のトレーニングだけでなく、ストレス解消やリラクゼーション効果もあります。また、完成した時の達成感や満足感も大きな魅力の一つです。親子で楽しむことでコミュニケーションの促進にも繋がりますし、友人との交流の場としても最適です。
旧暦:2月4日
六曜:大安(たいあん・だいあん)

万事大吉。特に婚礼に良い。
「大安」は「たいあん」と読み、「大いに安し=非常に穏やかで不安がない」という意味を持っており、一日を通し万事において良い運勢を期待できます。そのため、大切な取引先との商談などで日程を自由に決められるのであれば、大安の日を選ぶのもよいでしょう。
また、「泰安」が元になっているといわれており、婚礼などのお祝い事に適しています。
六曜(ろくよう・りくよう)とは、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つの曜を指し、日にち毎に縁起の良い、悪い、を判断する考え方です。
「先勝」→「友引」→「先負」→「仏滅」→「大安」→「赤口」の順で繰り返されています。
六曜は中国から始まり、日本には鎌倉時代に伝わりました。江戸時代には縁起の良し悪しを判断するものとして広まりました。
六曜は根拠のない迷信と見なされることもありますが、日本の文化の一部として受け入れられています。
日干支:辛未(かのとひつじ/しんび)
日家九星:五黄土星(ごおうどせい)
二十八宿:張宿(ちょうしゅく)
入学、就職、見合い、神仏祈願、祝い事に吉。
十二直:執(とる)
執り行う日。
祭祀、祝い事、造作、井戸掘り、種蒔きに吉。
金銭の出入りは、凶。
七十二候:草木萌動(そうもくめばえいずる)

第六候。雨水の末候。
草木が芽を出し始める頃。
文字通り、草や木が芽吹き始める頃を指し、冬の寒さから解放されて生命が再び動き出す時期です。
梅や河津桜が見頃を迎える地域もあります。早咲きの桜を見に出かけてみるのも素敵な過ごし方だと思います。また、この時期は花粉症のシーズンでもあるので、体調管理には気を付けたいところです。
七十二候は、一年を七十二等分し、それぞれの季節時点に応じた自然現象や動植物の行動を短い言葉で表現し、約五日間ごとの細やかな移ろいを子細に示したものです。
暦注下段:
大明日(だいみょうにち)

七箇の善日の一つ。
「天と地の道が開き、世の中の隅々まで太陽の光で照らされる日」という意味があり、「太陽の恩恵を受けて、全ての物事がうまくいく」とされる何事にも縁起のいい日。
他の凶日と重なっても忌む必要がないとも言われています。
五墓日(ごむにち)
五つの墓を意味する凶日。
この日に葬儀を行うと、墓が五つ並ぶ(五人が死ぬ日)とされています。
家造りには支障はありませんが、動土、地固め、築墓、種蒔きなど土にまつわることや、葬儀は凶とされています。
暦注下段とは、暦の最下段に書かれていた日々の吉凶についての暦注のことで、単に下段とも言われています。古代中国から続く占術である農民暦が基になっています。
科学的根拠がない迷信としての要素が多く、明治時代に旧暦からグレゴリオ暦へ移行するときに政府によって禁止されましたが、当時の庶民は密かに使用し続けました。それ以前にも何度か当時の朝廷や政府によって禁止されることもありましたが、根強く残り続け、現代では自由に使用できるようになりました。それだけ庶民に強く支持されてきた暦注とも言えます。
選日:大犯土(おおづち)
庚午(かのえうま)の日から丙子(ひのえね)の日までの7日間を大犯土といい、1日の間日をおいて戊寅(つちのえとら)の日から甲申(きのえさる)の日までの7日間を小犯土といいます。
犯土の間は、土を犯す行為(土堀り、穴掘り、建墓、種まきなど)はすべて慎まなければならないとされています。
犯土は、陰陽五行説に基づいた考え方から来ており、土公神(どくじん・土を司る神様)が土の中にいるため、土を犯すことで祟りが起きるとされています。 特に地鎮祭等の建築儀礼には凶日とされています。
これらの内容は土用と共通しています。