令和07年02月10日(日)は?
海の安全祈念日

2001年2月10日、愛媛県立宇和島水産高校の漁業実習船「えひめ丸」がハワイ沖でアメリカの原子力潜水艦に衝突され沈没し、教員や生徒ら9名が亡くなりました。
この事故を風化させないことや海の安全教育の重要性を再認識することなどを目的に、全国水産高等学校長協会により2003年に制定されました。
この事故は、日本人だけでなく国際社会にも大きな衝撃を与え、海上での安全教育の重要性を再認識する契機となりました。
「海の安全祈念日」は、えひめ丸事故の犠牲者を追悼し、二度とこのような悲劇が起こらないように、海の安全を祈念するために制定されました。
「えひめ丸」事故について事故の概要と影響
2001年2月10日、愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」が、ハワイ沖でアメリカ海軍の原子力潜水艦グリーンビルと衝突し沈没しました。この事故で、教員5名と生徒4名の計9名が犠牲となりました。
この事故は、日本全国に深い悲しみをもたらし、特に海と関わる仕事をする人々に大きな衝撃を与えました。救出された生徒たちの中には、PTSDを患う者もおり、事故の精神的な影響は計り知れません。
2002年11月には、遺族に対しアメリカ海軍からの補償金が支払われることで和解が成立しました。また、2005年には5代目となる「えひめ丸」が建造され、愛媛県の教育活動に貢献しています。

海の安全のために私たちができること
海の事故は、決して他人事ではありません。海を訪れる際は、以下の点に注意し、安全に配慮しましょう。
-
-
天候や海況を事前に確認する
-
無理な行動はしない
-
ライフジャケットを着用する
-
危険な場所には近づかない
-
海の安全のためには、正しい知識と技術を身につけることが重要です。水産高校をはじめとする教育機関では、海洋教育を通じて、海の安全に関する知識や技術を教えています。
海の安全は、私たち一人ひとりの心がけによって守られます。海の安全祈念日を機に、今一度、海の安全について考えることが重要です。
ふとんの日

2月10日は「ふ(2)と(10)ん」の語呂合わせから、全日本寝具寝装振興協会により「ふとんの日」と制定されています。
睡眠環境の改善や寝具への関心を高めることを目的としています。
冬の寒さが厳しい2月に、暖かく快適な睡眠環境を整えてもらうという願いが込められています。
ふとんの日に合わせて、寝具店やメーカーなどではキャンペーンやイベントが開催されることもあります。
この機会にぜひ、ご自身の睡眠環境を見直してみてはいかがでしょうか。
簿記の日

簿記の大切さをより多くの人に知ってもらおうと、公益社団法人全国経理教育協会が制定しました。
日付は簿記の原点である福澤諭吉の訳本『帳合之法』が1873年(明治6年)2月10日に慶應義塾出版局から発行されたことに由来します。
簿記は、企業の経営活動を記録・計算・整理する技術であり、経営判断や財務状況の把握に不可欠です。
近年では、AI技術を活用した会計ソフトも登場していますが、簿記の基礎知識は依然として重要です。簿記検定などの資格取得も可能であり、キャリアアップにもつながります。
旧暦:1月13日
六曜:先勝(せんしょう・せんかち・さきかち)
急ぐことは吉。午前は吉、午後は凶。
先勝には「先んずれば必ず勝つ」という意味があり、「万事において急ぐと良いことがある」とされる日。勝負事にも良く、先手必勝とも言われますが**、時間帯によって吉凶が変わり、午前(14時)までが吉、午後からは凶**となります。
葬儀などの弔事を行っても問題はないとされていますが、お通夜に限っては夕方から始まり夜通し続くこと、加えて翌日は友を引き連れる「友引」の日になってしまうため、営むことを避けるべきと考えられています。
六曜(ろくよう・りくよう)とは、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つの曜を指し、日にち毎に縁起の良い、悪い、を判断する考え方です。
「先勝」→「友引」→「先負」→「仏滅」→「大安」→「赤口」の順で繰り返されています。
六曜は中国から始まり、日本には鎌倉時代に伝わりました。江戸時代には縁起の良し悪しを判断するものとして広まりました。
六曜は根拠のない迷信と見なされることもありますが、日本の文化の一部として受け入れられています。
日干支:庚戌(かのえいぬ/こうじゅつ)
日家九星:二黒土星(じこくどせい)
二十八宿:心宿(しんしゅく)
祭祀、移転、旅行、新規事に吉。
造作、結婚に凶。
盗難に注意。
十二直:成(なる)
物事が成就する日。
新規事、建築、開店は吉。
訴訟、談判は凶。
七十二候:黄鶯睍睆(うぐいすなく)

第二候。立春の次候。
ウグイスが美しい声で鳴き始める頃。
この時期になると、冬の寒さが和らぎ始め、自然界では小鳥たちが春の訪れを告げるかのようにさえずり始めます。
「睍睆(けんかん)」とは、鳴き声が美しいという意味で、その美しい音色からウグイスは、オオルリ、コマドリとともに日本三鳴鳥に数えられています。
「ホーホケキョ」という、おなじみのさえずりは雄に限ったもので、気象庁では、このウグイスのさえずりを初めて聞いた日を「ウグイスの初鳴日」として、梅や桜の開花とともに観測しています。
ウグイスの初鳴きは、一般に温暖な地方ほど早く、沖縄や九州では2月20日頃、北海道では4月30日頃と、「初鳴き前線」は季節の進行とともに北上します。
ウグイスが別名「春告鳥(はるつげどり)」や「報春鳥(ほうしゅんちょう)」と呼ばれるのも、春の訪れを告げる鳥であることから由来しています。
七十二候は、一年を七十二等分し、それぞれの季節時点に応じた自然現象や動植物の行動を短い言葉で表現し、約五日間ごとの細やかな移ろいを子細に示したものです。
暦注下段:
大明日(だいみょうにち)
七箇の善日の一つ。
「天と地の道が開き、世の中の隅々まで太陽の光で照らされる日」という意味があり、「太陽の恩恵を受けて、全ての物事がうまくいく」とされる何事にも縁起のいい日。
他の凶日と重なっても忌む必要がないとも言われています。
天恩日(てんおんにち)
七箇の善日の一つ。
天の恩恵を受けて、万事が成長しやすく徳が得られやすい日。
入籍や結婚式のほか、引越しやお祝いなどさまざまな慶事を行うには最適の日であるが、葬儀など凶事は避けた方が良いとされています。
受死日と重なると、効果が打ち消されてしまいます。
受死日(じゅしにち)

この日は最悪の大凶日とされ、暦面には黒点をもって示されることから、黒日(くろび)とも言われています。
この日には他の暦注は一切見る必要がないと言われており、この日に病を患えば必ず死ぬとまで言われています。
病気見舞い、服薬、針灸、旅行が特に凶とされていますが、葬式だけは差し支えないとされています。
復日(ふくにち)
重日と同じ効果があるとされる日。
この日に善行を行うと、重複して大吉になる
とされています。
暦注下段とは、暦の最下段に書かれていた日々の吉凶についての暦注のことで、単に下段とも言われています。古代中国から続く占術である農民暦が基になっています。
科学的根拠がない迷信としての要素が多く、明治時代に旧暦からグレゴリオ暦へ移行するときに政府によって禁止されましたが、当時の庶民は密かに使用し続けました。それ以前にも何度か当時の朝廷や政府によって禁止されることもありましたが、根強く残り続け、現代では自由に使用できるようになりました。それだけ庶民に強く支持されてきた暦注とも言えます。