令和07年01月11日(土)は?
鏡開き
鏡開きは、日本のお正月に行われる伝統行事の一つ。
神棚や床の間にお供えした鏡餅を、1月11日頃に割って食べる習慣があり、これには深い意味が込められています。鏡餅という名前は、その形が昔の銅鏡を連想させることから来ています。鏡は古代から神聖なものとされ、真実や清浄の象徴とされています。お供えした鏡餅をいただくことで、年神様からの力や恩恵を分けてもらう意味があります。
元は武家社会の行事である「具足開き」が起源とされ、鏡餅を刃物で切ることは切腹を連想させるため、「開く」という前向きな表現が使われます。また、包丁を使わずに木槌や手で餅を砕くのも、縁起を担ぐためです。お餅は、お汁粉や雑煮にして無病息災を願っていただきます。
塩の日
1569年1月11日に武田信玄が上杉謙信から塩を受け取ったという逸話にちなんだ記念日。
戦国時代、甲斐・信濃(現在の山梨県・長野県)を治めていた武田信玄は、駿河(現在の静岡県)を支配していた今川氏との同盟を破棄したことで、塩の流通を止められてしまいました。塩は生活必需品であり、この封鎖により武田領内は窮地に陥りました。
この状況を知った上杉謙信は、敵対関係にあったにもかかわらず、自らの領地から塩を武田領へ送りました。この行為が「敵に塩を送る」という故事成語の由来ともなっています。
長野県松本市では、毎年1月11日に開催されるあめ市で、上杉軍・武田軍に分かれて戦う綱引き「塩取合戦」が行われます。この行事は、歴史的な逸話を現代に伝えるとともに、地域の活性化にも貢献しています。
シャー芯の日
文具・事務用品の製造販売を手がけるぺんてる株式会社が制定。
1960年、同社はそれまでの粘土芯に比べ、0.9ミリと細くても強度と濃度が格段に高い、世界初の合成樹脂配合芯「ハイポリマー芯」を開発しました。また、片手で効率よく芯を出せるノック式シャープペン「ぺんてる鉛筆」も開発しました。
これら二つの画期的な製品の誕生が、現在も一般的に使われているシャープペンの基盤となったことから、シャープペンの替え芯の魅力やこだわりを知ってもらうことを目的としています。
日付は、替え芯1本の形が数字の「1」に似ており、「1」が並ぶ1月11日がシャープペンの替え芯を思い起こさせることから選ばれました。なお、「シャー芯」とは「シャープペンの替え芯」の略称です。
旧暦:12月12日
六曜:大安(たいあん・だいあん)
万事大吉。特に婚礼に良い。
「大安」は「たいあん」と読み、「大いに安し=非常に穏やかで不安がない」という意味を持っており、一日を通し万事において良い運勢を期待できます。そのため、大切な取引先との商談などで日程を自由に決められるのであれば、大安の日を選ぶのもよいでしょう。
また、「泰安」が元になっているといわれており、婚礼などのお祝い事に適しています。
六曜(ろくよう・りくよう)とは、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つの曜を指し、日にち毎に縁起の良い、悪い、を判断する考え方です。
「先勝」→「友引」→「先負」→「仏滅」→「大安」→「赤口」の順で繰り返されています。
六曜は中国から始まり、日本には鎌倉時代に伝わりました。江戸時代には縁起の良し悪しを判断するものとして広まりました。
六曜は根拠のない迷信と見なされることもありますが、日本の文化の一部として受け入れられています。
日干支:庚辰(かのえたつ/こうしん)
日家九星:八白土星(はっぱくどせい)
二十八宿:氐宿(ていしゅく)
結婚、結納、開店、酒造に吉。
着始めに凶。
十二直:平(たいら)
物事が平らかになる日。
旅行、婚礼、道路修理などは吉。
穴掘り、種蒔きは凶。
七十二候:水泉動(しみずあたたかをふくむ)
六十八候。「小寒」の次候。
凍っていた泉の水が少しずつ動き始める頃。
この候でいう「水泉」とは、“湧き出る泉” のこと。
地上の厳しい寒さはまだ始まったばかりですが、地中深くでは静かに水が動き出し、凍土は下からゆっくりと溶け始めています。氷の張った池の底でも、かすかに水が動き始めています。
目にははっきり見えませんが、春に向かうかすかな変化が始まっています。
七十二候は、一年を七十二等分し、それぞれの季節時点に応じた自然現象や動植物の行動を短い言葉で表現し、約五日間ごとの細やかな移ろいを子細に示したものです。
暦注下段:
天恩日(てんおんにち)
七箇の善日の一つ。 天の恩恵を受けて、万事が成長しやすく徳が得られやすい日。
入籍や結婚式のほか、引越しやお祝いなどさまざまな慶事を行うには最適の日であるが、葬儀など凶事は避けた方が良いとされています。
受死日と重なると、効果が打ち消されてしまいます。
月徳日(つきとくにち)
七箇の善日の一つです。
月徳日は、「その月の福徳を得られる」とされる吉日で、万事に吉とされる縁起の良い日です。
特に造作や土に関わる事柄と相性が良いとされています。
地火日(ぢかにち)
地火日とは、五行説における三つある天火・地火・人火の火気の一つで、その中でも大地の火気が激しく荒ぶっている日となっています。
地面に関連する、動土、定礎、柱建て、井戸掘り、種蒔き、築墓、葬儀などが凶となっております。
大禍日(たいかにち)
三箇の悪日の一つであり、三箇の悪日で最も悪い日。
この日に物事を始めると、後に禍の種となると言われている日。
特に建築、船旅、葬儀、仏事を忌むべき日と言われています。
暦注下段とは、暦の最下段に書かれていた日々の吉凶についての暦注のことで、単に下段とも言われています。古代中国から続く占術である農民暦が基になっています。
科学的根拠がない迷信としての要素が多く、明治時代に旧暦からグレゴリオ暦へ移行するときに政府によって禁止されましたが、当時の庶民は密かに使用し続けました。それ以前にも何度か当時の朝廷や政府によって禁止されることもありましたが、根強く残り続け、現代では自由に使用できるようになりました。それだけ庶民に強く支持されてきた暦注とも言えます。
選日:小犯土(こづち)
戊寅(つちのえとら)の日から甲申(きのえさる)の日までの7日間を指します。
この期間は土を犯す行為(土堀り、穴掘り、建墓、種まきなど)はすべて慎まなければならないとされています。
犯土は、陰陽五行説に基づいた考え方から来ており、土公神(どくじん・土を司る神様)が土の中にいるため、土を犯すことで祟りが起きるとされています。 特に地鎮祭等の建築儀礼には凶日とされています。