令和07年01月05日(日)は?
小寒(しょうかん)
二十四節気が冬至から小寒に移り、いよいよ「寒の入り」を迎えます。
小寒の後には大寒が控えており、まだ寒さが厳しくなっていくという意味ですが、「小寒の氷、大寒に解く」という故事もあり、実際には小寒の頃の方が寒さが厳しいこともあります。
池や湖の氷も厚みを増し、本格的な冬の季節です。小寒から4日目は「寒四郎」と呼ばれ、この日の天候が麦の収穫を左右すると信じられてきました。また、小寒から9日目に降る雨は「寒九の雨」と呼ばれ、豊作の兆しとして喜ばれてきました。寒九の日に汲んだ「寒九の水」で薬を飲むと、薬がよく効くという言い伝えもあります。
小寒と次の節気である大寒を合わせた、節分までのおよそ一ヶ月間を「寒中」または「寒の内」といいます。一年で最も寒い時期で、この寒さを利用して氷餅や凍み豆腐、寒天作りなどの“寒の仕事”が始まります。寒稽古や寒中水泳が行われるのも、この“寒”の時期であり、この期間に出すのが「寒中見舞い」です。
そして、2月4日頃の立春には「寒の明け」を迎えます。寒の内は厳しい寒さの中にも、春の訪れを待ちわびる心が芽生える時期でもあります。
寒中見舞いは、この厳しい寒さの中で相手の健康を気遣う心温まる風習です。新年の挨拶が遅れてしまった場合にも、この寒中見舞いを用いることで真心を伝えることができます。また、寒稽古や寒中水泳は心身を鍛えるための伝統的な行事であり、寒さを乗り越える強さを養います。
冬の澄んだ空気は美しい景色をもたらし、夜空には鮮やかな星々が輝きます。暖かくして外に出て、冬ならではの自然を楽しんでみてはいかがでしょうか。
遺言の日
公益財団法人日本財団が制定。
相続のトラブルを少なくできる遺言書の作成の普及が目的。
日付は1と5で「遺言(いごん)」と読む語呂合わせと、この時期は正月で家族が集まる機会も多く、遺言について話し合えることから。
ちなみに「遺言」は、一般的には「ゆいごん」と読まれていますが、法律用語としては「いごん」と読みます。
ホームセキュリティの日
日本で初めての警備保障会社として1962年(昭和37年)に創業し、日本に「安全産業」を創出したセコム株式会社が制定。
同社が1981年(昭和56年)1月5日に発売した「ホームセキュリティシステム」は2024年9月30日時点で約259万件。「ホームセキュリティ」は一般的な用語として定着している。
この記念すべき日を通して、家庭の「安全・安心」を見直してもらうのが目的。
旧暦:12月06日
六曜:大安(たいあん・だいあん)
万事大吉。特に婚礼に良い。
「大安」は「たいあん」と読み、「大いに安し=非常に穏やかで不安がない」という意味を持っており、一日を通し万事において良い運勢を期待できます。
そのため、大切な取引先との商談などで日程を自由に決められるのであれば、大安の日を選ぶのもよいでしょう。
また、「泰安」が元になっているといわれており、婚礼などのお祝い事に適しています。
六曜(ろくよう・りくよう)とは、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つの曜を指し、日にち毎に縁起の良い、悪い、を判断する考え方です。
「先勝」→「友引」→「先負」→「仏滅」→「大安」→「赤口」の順で繰り返されています。
六曜は中国から始まり、日本には鎌倉時代に伝わりました。江戸時代には縁起の良し悪しを判断するものとして広まりました。
六曜は根拠のない迷信と見なされることもありますが、日本の文化の一部として受け入れられています。
日干支:甲戌(きのえいぬ/こうじゅつ)
日家九星:二黒土星(じこくどせい)
二十八宿:星宿(せいしゅく)
乗馬始め、家の改築、療養を始めるなどに吉。
種撒きや祝い事、葬式などは凶。
十二直:納(おさん)
物事を納める日。
収穫、商品購入は吉。
結婚、見合いは凶。
七十二候:芹乃栄 (せりすなわちさかう)
六十七候。「小寒」の初候。
芹が盛んに茂る頃。
冷たい水辺で育つ芹は、空気が澄み切るように冷えるこの時期、まるで“競り合う”ように力強く育ち、1月から4月にかけて旬を迎えます。
芹は日本原産の多年草で、水田の畦道や沢、河川の水際などで群生しています。『日本書紀』や『万葉集』にもその名が見られることから、古くから私たちに親しまれてきた植物であることがわかります。
芹の独特の強い香りには、胃を丈夫にし、食欲増進や解熱などの効果があり、七草粥に芹を入れるのは、理にかなっています。年末年始のご馳走で弱った胃を助けてくれるのは、嬉しいことです。
ちなみに、「せり」という名前の由来は、若葉が「競り合う」ように群生することから名付けられたといわれています。
七十二候は、一年を七十二等分し、それぞれの季節時点に応じた自然現象や動植物の行動を短い言葉で表現し、約五日間ごとの細やかな移ろいを子細に示したものです。
暦注下段:
滅門日(めつもんにち)
三箇の悪日といい、凶日。
陰陽道で、百事に凶であるという日。滅日。
この日に事をなすと、その家門は滅亡するといわれる。
暦注下段とは、暦の最下段に書かれていた日々の吉凶についての暦注のことで、単に下段とも言われています。古代中国から続く占術である農民暦が基になっています。
科学的根拠がない迷信としての要素が多く、明治時代に旧暦からグレゴリオ暦へ移行するときに政府によって禁止されましたが、当時の庶民は密かに使用し続けました。それ以前にも何度か当時の朝廷や政府によって禁止されることもありましたが、根強く残り続け、現代では自由に使用できるようになりました。それだけ庶民に強く支持されてきた暦注とも言えます。
選日:
不成就日(ふじょうじゅび)
何事も成就しない日。
特に、婚姻事、新規事には向いていない。
大犯土(おおづち)
庚午(かのえうま)の日から丙子(ひのえね)の日までの7日間を大犯土といい、1日の間日をおいて戊寅(つちのえとら)の日から甲申(きのえさる)の日までの7日間を小犯土といいます。
犯土の間は、土を犯す行為(土堀り、穴掘り、建墓、種まきなど)はすべて慎まなければならないとされています。
犯土は、陰陽五行説に基づいた考え方から来ており、土公神(どくじん・土を司る神様)が土の中にいるため、土を犯すことで祟りが起きるとされています。 特に地鎮祭等の建築儀礼には凶日とされています。
これらの内容は土用と共通しています。