令和6年12月29日(日)は?
阪堺鉄道開業の日
1885年(明治18年)12月29日は、日本初の純民間資本による鉄道会社である阪堺鉄道(南海電気鉄道の前身)が開業した日に当たります。
歴史的背景
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- 開業日:1885年12月29日
- 路線:難波駅(現在の大阪市)から大和川駅(堺市)まで
阪堺鉄道は、それまで政府主導で進められていた鉄道建設とは異なり、民間の資本と技術で建設・運営されました。これは、日本における民営鉄道の先駆けとなり、その後の鉄道業界の発展に大きな影響を与えました。
開業の意義
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- 民営鉄道の先駆:阪堺鉄道の成功は、他の民間企業による鉄道事業参入のきっかけとなりました。
- 地域経済の活性化:大阪と堺を結ぶことで、人や物資の移動が活発になり、商業や産業の発展に寄与しました。
- 技術革新:阪堺鉄道は海外の最新技術を取り入れ、鉄道の近代化に貢献しました。
阪堺鉄道のその後
阪堺鉄道はその後、経営の拡大とともに路線を伸ばし、最終的には現在の南海電気鉄道に路線を譲渡する形で分社化が行われ現在に至っています。
一方で、「阪堺電気軌道」として現在も大阪市と堺市を結ぶ路面電車が運行されており、地域の重要な交通手段として親しまれています。
シャンソンの日
戦後のシャンソンブームを支え、数々の名曲を生み出した銀座の老舗シャンソン喫茶、銀巴里(ぎんぱり)が1990年(平成2年)12月29日に閉店したことを偲び、後世にも語り継いでいくべき一時代を築いた文化のひとつとして記念日が制定されました。
chanson(シャンソン)とは、フランス語で「歌」を意味します。中世の吟遊詩人たちが歌ったバラードに起源を持ち、時代とともに形を変えながら発展してきました。19世紀から20世紀にかけて、カフェやキャバレーでのパフォーマンスを通じて庶民の間で広まりました。
福の日
お正月のおせち料理に使われるさまざまな練りもの製品を製造・販売をする株式会社紀文食品が制定。
正月行事本来の意味、謂われを知ることで福を招いてもらうのが目的。
日付は、お正月前ということで12月、29で「ふく」と読む語呂合わせから。 この日には買い物や大掃除をして正月に備えようと提案している。
旧暦:11月29日
六曜:先負(せんぷ・せんまけ・さきまけ)
何事も控えめに平静を保つ日。
「先んずれば即ち負ける」という意味がある日で、午前は凶、午後(14時以降)は吉と言われています。
「負」という漢字が使われていることから、訴訟、勝負事、契約なども良い結果を得られないとされますが、午後以降は凶から吉に転じるため、どうしても何かこの日にすべきことがある場合は、14時以降にできるかどうか予め検討するとよいでしょう。
六曜(ろくよう・りくよう)とは、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つの曜を指し、日にち毎に縁起の良い、悪い、を判断する考え方です。
「先勝」→「友引」→「先負」→「仏滅」→「大安」→「赤口」の順で繰り返されています。
六曜は中国から始まり、日本には鎌倉時代に伝わりました。江戸時代には縁起の良し悪しを判断するものとして広まりました。
六曜は根拠のない迷信と見なされることもありますが、日本の文化の一部として受け入れられています。
日干支:丁卯(ひのとう/ていちゅう)
日家九星:四緑木星(しろくもくせい)
二十八宿:昴宿(ぼうしゅく)
神仏詣、祝い事、開店に吉。
十二直:平(たいら)
物事が平らかになる日。
旅行、婚礼、道路修理などは吉。
穴掘り、種蒔きは凶。
七十二候:麋角解(さわしかつのおつる)
六十五候。「冬至」の次候。
雄の鹿の角が取れ落ちる頃。
メスの鹿には角が生えませんが、オスの鹿は一年に一度、角が根元からポロッと取れ、春にはまた新しい角が生え始めます。
枝分かれした大きく立派な角は、春に生え始め、冬のこの時期に根元から自然に落ちます。生え始めの角には毛が生えており、柔らかくて中には血管も通っています。しかし、秋頃になると角の内部が次第に骨のように硬く変化していくそうです。
「麋」とは、「なれしか」とも読み、トナカイの一種である大型の鹿、またはヘラジカのことを指します。
七十二候は、一年を七十二等分し、それぞれの季節時点に応じた自然現象や動植物の行動を短い言葉で表現し、約五日間ごとの細やかな移ろいを子細に示したものです。
暦注下段:
神吉日(かみよしにち)
七箇の善日の一つ。
神社の祭礼、ご祈祷、神棚を祀ることやご先祖様をお祀りするのに最適な日。
天恩日(てんおんにち)
七箇の善日の一つ。
天の恩恵を受けて、万事が成長しやすく徳が得られやすい日。
入籍や結婚式のほか、引越しやお祝いなどさまざまな慶事を行うには最適の日であるが、葬儀など凶事は避けた方が良いとされています。
受死日と重なると、効果が打ち消されてしまいます。
受死日(じゅしにち)
この日は最悪の大凶日とされ、暦面には黒点をもって示されることから、黒日(くろび)とも言われています。
この日には他の暦注は一切見る必要がないと言われており、この日に病を患えば必ず死ぬとまで言われています。
病気見舞い、服薬、針灸、旅行が特に凶とされていますが、葬式だけは差し支えないとされています。
復日(ふくにち)
重日と同じ効果があるとされる日。
この日に善行を行うと、重複して大吉になるとされています。
地火日(ぢかにち)
地火日とは、五行説における三つある天火・地火・人火の火気の一つで、その中でも大地の火気が激しく荒ぶっている日となっています。
地面に関連する、動土、定礎、柱建て、井戸掘り、種蒔き、築墓、葬儀などが凶となっております。
滅門日(めつもんにち)
三箇の悪日といい、凶日。
陰陽道で、百事に凶であるという日。滅日。
この日に事をなすと、その家門は滅亡するといわれる。
暦注下段とは、暦の最下段に書かれていた日々の吉凶についての暦注のことで、単に下段とも言われています。古代中国から続く占術である農民暦が基になっています。
科学的根拠がない迷信としての要素が多く、明治時代に旧暦からグレゴリオ暦へ移行するときに政府によって禁止されましたが、当時の庶民は密かに使用し続けました。それ以前にも何度か当時の朝廷や政府によって禁止されることもありましたが、根強く残り続け、現代では自由に使用できるようになりました。それだけ庶民に強く支持されてきた暦注とも言えます。
選日:不成就日(ふじょうじゅび)
何事も成就しない日。
特に、婚姻事、新規事には向いていない。